阿呆

少女邂逅の阿呆のネタバレレビュー・内容・結末

少女邂逅(2017年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

主人公が蚕につけた名前と、同じ名前をもつ少女が現れる話。🦋
蚕に着目し、独特な空気感をもつ映画◎

ただ、ツムギが蚕か人間か、混沌としてる中でのクライマックス。綺麗に終わったようでいてかなり胸糞だった。父親の性的暴力や売春行為などから瞬時に人間だと悟るんだけど、"不思議な少女との体験"のように終わってしまうのが個人的にどうしても腹立つほど受け入れられなかった。

しかもこの作品の脚本の軸が
「リストカットできなかった少女が、リストカットできるようになる話」
ってところがまた胸糞。

ミユリが後半にかけて全然好きになれなかった。
理解できなくなっていくツムギに対して、関わらないように逃げていく。ツムギが語りかけていた物事はたくさんあったが、なんも精神が成長してなくて悲しい。

作品にとても愛が注がれてるのを感じてそこは好きなのだけど、ミユリの岐路が受け入れられなかったなぁ...。
虫が嫌いなので蚕や虫のことが少しでも知れてそこも面白かった。
阿呆

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