音楽、映像美・詩的なセリフなどのセンスは流石ウディ・アレンだった。
レトロで可愛い街並みのノスタルジックさと夏を思わせる色がマッチしていて、海の匂いや風さえ感じられる様だった。
かつそれらが登場人物の苦悩と皮肉っぽく対比になることによってより美しく思える感じもした。
世間のドロドロの人間関係や道徳的には受け入れ難いような恋もロマンチックライトに描き出すのは、ウディ・アレンにしかできないと思う。
どの登場人物も、人間らしさと欠点を持っていて、観客をそこに共感に引き込んでいくのが本当に上手い。
恋は盲目とはこの事かという感じ。
客観的に観てたら滑稽だが、反面教師的に自分に言い聞かせたい事としては、
・感情的、衝動的にならない、理性で考える
・嘘はつかない、嘘は嘘で塗りつぶし一生積み重なる
・身近にいる人を大切に
笑 道徳的だが、憎めないがこうはなりたくないとも思ってしまうキャラクターだった。
また翻弄される運命とメリーゴーランド・観覧車は対比的になっていて、完璧な舞台設定だと思った。
