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ギャング対ギャング 赤と黒のブルースのyusukepacinoのレビュー・感想・評価

2.6
オリンピックの射撃選手(本作は候補)が主役の映画といえば高倉健主演の『駅 STATION』を思い出すがこちらの方が随分前。愚連隊に強請られ喧嘩となったことにより犯してしまった罪。それによって全てを失う。鶴田浩二演じる加納。誘われて踏み込むヤクザの世界。スーツを着込んだ佐藤慶、渡辺文雄、安藤昇、室田日出男らが会合を開いて話し合うシーンは渋くて迫力があったが新人、藤浩子の登場により興醒めする。『やくざと抗争』のレビューにも書いたがせっかく美人なのに新人にしたとしても物凄く演技が下手で彼女が出ているシーンと出ていないシーンで締まり具合が全然違っているため別の映画を見せられているような錯覚を起こしてしまう。あれ?コント?みたいな。あまりの下手さに2人でのシーンで鶴田浩二が笑いそうになっているように見えてあかん。とまあ作品として序盤の雰囲気がいいだけに勿体ない。ラスト付近の滅茶々々感は佐藤純彌らしかった。
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