きょんくん

ホールド・ザ・ダーク そこにある闇のきょんくんのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

自然の秩序は復讐を正当化しない。
かなり冒頭の台詞ですが
凄く残ってる。
主人公が生き残ったのは
それに従ったからかなあとか

もう一つ残った言葉。
大人が殺されれば過去が消えるけど
子どもが死ぬと未来が消される。

これは狼の群れの考えとは真逆の人間だからこその心理だ。


この映画は自然と人間の摂理が錯綜していて、それゆえ
わかりづらかった気が。

都市から離れた自然に囲まれた奥深く
特別な因習や慣習に沿って暮らす人々。
それに縛られ窒息していくような
でも自由であるような
相反するモノを同時にかんじた。

子どもや家族を持つ事の幸せとリスクも同様に。


チオーノの銃撃シーンは凄まじく
殺戮シーンも容赦なし
首筋の血管から溢れる血の描写が2度もあった!
あの失血感が妙に癖になる。

あと銃の発泡音だけでその残虐さを想像させるシーンも散見して
それはそれでよし。

狼は総じて素晴らしかった。
どうやって撮影したのかな。



以下気になったシーン
旦那が子どもの時患っていた病気は息子の病気と一緒??

狼研究家?コアが履いていたブーツが集落の女性に寝ている間に回収されるけど
何で?
あとあのブーツは何の毛皮で出来ているのかな??

そもそもなぜ旦那は戦争に行ったのか。
息子にもなじられてて面白かった。
聡明な息子だ。

最初のミッシングチャイルド2人と息子は別の事件と考えていいのかな。

感想書いていたらやっと考えがまとまった気がする。
とはいえ解説欲しいような気はするやっぱ。

とにかくキャストの演技が凄くよかった。
アレクサンドルスカルスガルドさん
海外ドラマでの演技もそうだけど
抱える闇の深さを感じる目がいい。
狼研究家のジェフリーライトの演技もいい。
この人ウエストワールドの人だよな。
きょんくん

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