ねぎおSTOPWAR

東京ヴァンパイアホテルのねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

東京ヴァンパイアホテル(2017年製作の映画)
3.3
映画ではないけれど。全10話観ました。

日活で園子温監督作品。ゼネラルPの千葉善紀さんはある意味日本の最前線で頑張っている方。以前新聞のインタビューで読んだけれど、《スシタイフーン》というレーベル名で「片腕マシンガンガール」「エイリアンVS忍者」などのタイトルを日本製作でハリウッドに提供してきた人。
明らかに市場規模もそして予算規模も小さな日本映画の生きる道を本気で探る、それが千葉さんだし園子温監督だと思います。
だから奥歯グッと噛んで拝見しました。

ルーマニアロケでリアリティを強化。ギリギリの血液の演出。一方でホテルのセットを使い切り、予算を抑える工夫。途中テンポを犠牲にしつつ廊下を歩くなどのシーンで時間をつなぎ、首が落ちるシーンに美術予算をかける。
監督は作品の本数でハリウッドと勝負する道を示唆していました。

さてさてこういった場合、役者の技量がものを言うわけですが、夏帆さんは最後まで軸として頑張りました。満島氏も針振り切って自身の限界を攻めたと思います。冨手麻妙さんは私初めてでしたが、ドラキュラに変身してからは良かったですね。一方人間パートは・・今後頑張りましょうね!