【元祖ルッキズムの奴隷】

ロッテ・ライニガー影絵アニメの一本。『マイ・フェア・レディ』の元ネタでもある、ピグマリオンのお話。

ガラテアを影絵にしたら面白そうだなーと思って見てみたら…なるほどそう来たか。

彫像であるうちはただの絵として描かれるのに、人間化したら影絵になるのか。

現代の映画は何でもそのまま見せようとするが、当時の、この影絵は逆で、シルエットのみの人物に想像力を刺激される。そこが肝だ。

本作でのガラテアって、ウホ、全裸美女なんだよね！😂

で、マッパのまま、騒動を引き起こすある行動に出るのだが…。影絵だから、ずっと下品には転ばない。

脇役は皆、ギャグ漫画の頭身で描かれ、動きがフレンドリー。全体、艶笑コメディぽく仕立ててある。

オチは残念だけど。まさに文字通り“機械仕掛けの神”が解決に導いちゃうから。

それ以外は、10分間でキチンと細かく物語っていて感心した。

女性作家らしいトーンで、ひとさじの薬味も効いている。

最後に“男ってバカね”とナレーションが聞こえてきそうだったね…😂。

<2025.11.6記>