nana

我は神なりのnanaのレビュー・感想・評価

我は神なり(2013年製作の映画)
-
ミンチョルの声をヤン・イクチュンがやっていたとは、全く分かりませんでした。
『新感染』シリーズなどのヨン・サンホ監督のアニメ映画。

『ソウルステーション・パンデミック』の時も思いましたが、この監督はアニメ映画だと救いのない後味悪い作品で、実写になるとエンターテイメント性が高くなる気がします。
特に『新感染半島 ファイナル・ステージ』と見比べると作風が全然違う。

例え「フェイク」だとしても、それで救いを得ている人がいるとすれば、それを奪っていいのか。
当人が幸せならもうそれでいいのではないか、でも……と、いろいろなことを考えてしまう物語でした。
宗教絡みで、同じ韓国映画だと『シークレット・サンシャイン』も思い出します。
全く擁護できない、ダメ親父…なんて表現では甘いような荒くれ者ミンチョルが、一番「悪」を告発しようとしているのも面白い(そして普段からの素行の悪さでまともに聞いてもらえない)。

『新感染 ファイナル・エクスプレス』が泣ける父娘ものなら、こっちは全く救いのない、涙も出ないような父娘ものでした。
nana

nana