【カワイイ猟奇】
惹かれつつも、劇場行きの機会を何となく逃し続け…配信始まったので、アマプラにて。
現れるのは、どこかで見たような要素ばかりだったが、ちゃんと煮込んで作者味と成り、裏付ける技術も安定したもので、小さな別世界にストン、と突き落としてもらえました。
主人公の在り方、表向きJUNK BODYですが、タイトルをHEADにしたことに、含みを感じます。
この“人間脳だけあればオッケ”感覚は、『攻殻機動隊』でかなり浸透されたものと思いますが、猟奇的でさえあるこの生物感がまず心に刺さり、この世界から離してくれない。
良い意味でアトラクション的な楽しみがありますね。異界を彷徨うこと自体が、映画の面白さになっている。その意味では、映画館行った方がよかったかも。
でもこの旅、中途半端に終わっちゃうんですよね…。
制作資金が途切れたとか、何らか現場事情から仕上げないといけなくなった、というブツ切れ感が、最後に尾を引いてしまう。
勿体ないので、続編希望。
割と感覚的に都度掘り進めた感じなので、次は新たな世界観で驚かせてほしい。
あと今回、女性性はとりあえず放り出したようですが、この後はどう扱うか、気になります。
“まぎらわちんこ”のぶらぶら揺らぎが、なかなか脳から消えてくれません…。
<2022.3.17記>