深谷守

累 かさねの深谷守のレビュー・感想・評価

累 かさね(2018年製作の映画)
4.0
子供が観たいということで公開二日目に観に行くことに。
おどろおどろしいビジュアルのコンセプトワークが印象的だが、内容は全く知らないまま、なんとなくダークな映画だろうということで映画館に足を運んだが、想像以上になかなかのトンデモ設定映画だった。
このキスをすると顔が入れ替わるという設定はなかなか秀逸。しかしキスをする一方が健康優良児そのものの土屋太鳳なので、せっかくの女性同士のキスにも関わらずエロティックさは全くない。
しかし何よりも印象的なのは、土屋太鳳のコンテンポラリーダンス。サロメの舞を現代風に解釈してのダンスだが、映画「モテキ」の森山未來以来にも匹敵する身体能力の高さと身体表現力の豊かさ。どちらかというと食われ気味の芳根京子だが、こちらはこちらできちんとおいしいシーンはあるのでご安心を。
演劇を題材にした作品ということで客を選びそうではあるが、なかなか意欲的なチャレンジ作品なのでヒットして欲しいものだ。
深谷守

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