累 かさねのプルのネタバレレビュー・内容・結末

原作はかなりのところまで読んだ。だるま先生は再構築といったことをおっしゃっていたけど、どうにも拭えない原作のイメージのまま観た。


やっぱりキャスティングにおける芳根京子の違和感が残る。演技は二人とも申し分ないし、最大の見所であるのも十二分に理解できる。しかしながら、イチカちゃんのエピソードを描くことで、累の劣等感は傷ではなく、元からブスであったことにあると明確にしてしまったが故に「芳根京子ブスじゃないじゃん？」という気持ちが出てきてしまう。特殊メイクでもいいから、あの目元の気味の悪さがもう少しないと、不自然。
あとは、サロメになると決めた後の累のヒールとしての潔さは脚本としては面白いんだけど、個人的には野菊を信じきったように、もうワンアクションあってもよかったのかな。

2時間では足りない。