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ドライブ・マイ・カーのプルのネタバレレビュー・内容・結末

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

コミュニケーションとは何たるか
各々の意思があって、ただそれを全て伝え渡すとは限らない。手段ひとつとっても、口から発する言語があって、音声ではない視覚的な言語があって、言語の外のやりとりがあって、セックスすらもそのひとつであり。
そして生きている限り続くコミュニケーションだからこそ、死にも大きく関わる。全く意図しない死もあれば、殺人もあり、意図しない中に意図が混在することもあれば、また逆もしかり。死は分かりやすい題材である反面、単に乗り越えるというだけではあまりに薄っぺらく感じるけれど、様々な死と残された者の思いがそのまま描かれているようで良かった。向き合う時間もあれば、忘れる時間もある。

以下雑感
・冒頭の性描写が若干くどい割に浮気されてるんだもんな、と思っていたら、なんだかんだと致してコミュニケーションをとる高槻くんが出てきて、過去の自身への皮肉みたいなものも感じた
・定点で盗撮犯を追うカット、あまりにもさっぱりしているので「まさか」と思いながらも、その後の高槻くんの表情と車内喫煙でほぼ確信できたので上手いな~と思った
・緑内障の設定はなんだったんだろう、音に運転させるシーンのため?みさきを運転手として出すため?
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