夏色ジーン

累 かさねの夏色ジーンのレビュー・感想・評価

累 かさね(2018年製作の映画)
4.0
感想川柳「優越感 劣等感の 裏返し」

予告が気になって観てみました。φ(..)

伝説の女優を母に持つ淵累は、天才的な演技力を持ちながら、顔に大きな傷がある自身の容姿に強いコンプレックスを抱きながら生きてきた。一方、舞台女優の丹沢ニナは美貌に恵まれながらも花開かず、女優として大成することに異常な執念を募らせていた。累の手元には、その口紅を塗ってキスをすると顔が入れ替わるという、母が遺した1本の不思議な口紅があり、ある日、導かれるように出会った累とニナは、互いの足りない部分を埋めたいという目的のため、口紅の力を使って入れ替わることを決断する…というお話。




土屋太鳳と芳根京子の演技は確かに凄かったけど、原作はもっと根深くて面白そうだと思いました。(・д・ = ・д・)この作品に描かれているのは序章と言っても過言ではない。

本作もドロドロしてますけど、原作のドロドロ加減は映像化して大丈夫か?と思うレベル。(´・c_・`)でも見たいなぁ。口紅や羽生田の秘密とか…(..)


醜いけど抜群の演技力、美しいけど大根役者、入れ替わることでどちらも優越感と劣等感がせめぎあってマウントの取り合い。でも美しく演技力もある完璧な存在になれるのは累だけ。(*_*;累の外見になったニナの絶望感たるや…(´;ω;`)

横山裕は重要な役どころかと思ってましたが、前半で退場(・д・ = ・д・)エンドロールでは友情出演になってましたよ。



サロメという戯曲は知らなかったんですが、この累にピッタリハマる作品ですね。(゜ロ゜)ニナの『ヨカナーン』が耳から離れません。( ´△`)

土屋太鳳のダンスは相変わらずスゴい。m(。≧Д≦。)m大根役者と憑依系女優の演じ分けもお見事。いつも『可愛い』、『爽やか』な土屋太鳳は何処かに消えて、狂気じみた雰囲気を纏ってました。(;・∀・)

芳根京子もNEWDAYSのCMでしか知らなかったので、爽やかなイメージだったのにこんな濃ゆい演技するんですね。(゜ロ゜;

ラストの感じだと続編は無さそう?(゜_゜)連続ドラマでやらないかな?見るには勇気がいるけど。

エンディングに流れるAimerの『black bird』も秀逸( ´∀`)

んでまず(^_^)/~~