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ハッピー・デス・デイのSPNminacoのレビュー・感想・評価

ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)
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誕生日に殺されるタイムループ。繰り返す1日はパターンを変えても同じ結果になるけど、その都度本人は変化して進化する。犯人探しは自分探し。「残りの人生の最初の1日」はサプライズ・パーティの贈り物。
スタート時点では最低ビッチな主人公ツリーだが、その弱みが小出しされるにつれ徐々に憎めなくなる仕掛けは『恋はデ・ジャヴ』と同じ系統だ(と思ったらそのまま出て来た)。他にも『すてきな片思い』meets『ハロウィン』というか、部屋に『ゼイリヴ』ポスターがあったり、様々な映画のちょっとした引用が楽しい。
でも何たって、顔をぐちゃぐちゃにしてアグレッシヴに図太くサヴァイヴするジェシカ・ロースが面白い。七転び八起きどころか、死ねば死ぬほど強くなる!
犯人は見え見えだったけど、そこはそう問題じゃなく。心を入れ替えて解決するのでもない。それまで雑に生きてた彼女は雑なりの生きる力で乗り切ったのだから。ブラムハウス案件にしてはとっても爽やか。
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