都部

ハッピー・デス・デイの都部のレビュー・感想・評価

ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)
4.4
誕生日に殺され続けループ。
何度も何度も主人公が殺されるのに、ハッピーで爽やかな印象が強く残る映画。ホラー映画で一 二番目辺りに死にそうなビッチことツリーがいいキャラしてる。喜怒哀楽が明確で見ていて楽しいし、途中のヤケクソ気味に死んでく所とか好き。
ループ物は形式が決まりきっているイメージがあって、そこから何を足して差別化していくかが肝心だと思うのだけれど、そこにどうしようもないやさぐれビッチを投入したらこんなに面白くなるとは思わなかった。ランウェイを悠然と歩くモデルのように真っ裸でスタートを歩みだすところが最高にクールだ。中盤の仮面を付けた謎の殺人犯調査パートのノリノリな感じはループ物としては珍しかったし、多種多様な殺害方法に胸が踊る。本編がそういうノリなのですんなりとそういう受け取り方が出来ちゃうのいいよね。紛れもなく本作はホラーなんだけれど、死に続けるという滑稽な現状を笑い飛ばすような死を繰り返すことで人間的な成長を重ねていくツリーの青春物語要素も相まって、マルチジャンルホラーとして成立しているのが面白い。序盤のスラッシャームービーっぷりからの転調をこうも楽しめるのは、構成の妙であると思う
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