rimi

此の岸のことのrimiのレビュー・感想・評価

此の岸のこと(2010年製作の映画)
4.0
なんてこったー。
台詞がないから想像力を掻き立てられる。
まだ親も元気な自分に降りかかるのは数十年先のことだけど、可能性としてはあり得るから他人事じゃなく、老いることがただ怖いと感じた。
でもいつかはやってくるんだなぁ。
妻を介護する中で、自分の老いや病気もあって思い通りにいかない日々、尽きていくお金、孫と戯れる楽しそうな老人と介護に追われるおじいちゃんの対比、寂しさ、苦しみ。
川に身投げするまで追い込まれた先で観た、夢なのか、別の世界なのか、二人が笑ってる姿が、一緒に歩いてる姿が、ただ嬉しくて涙が止まらなかった。

三作通して観て、まだ先だけど、限りあるこれからをどう迎えればいいのか考えさせられる映画だった。
rimi

rimi