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82年生まれ、キム・ジヨンのrimiのレビュー・感想・評価

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)
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「女」であることで受けるさまざまな痛みや葛藤、しがらみが描かれていて、私も過去に「女」であったせいで受けた惨めな出来事を思い出し、ジヨンの気持ちに共感してしんどくなったけど観てよかった。
レビューは女性が多くて、これを観た日本の男性はどう思うのか知りたくなった。
過去の軽率な発言を振り返って反省する人、男を悪者にしていると不快感や憤りを感じる人、社会のシステムを問う人、他国と比べてまだマシと言う人、当たり前だけど人によってさまざまで。

そういうものだと諦めて、流して埋もれてきた、なぜ「女ばかり」という感情は蘇るし、この窮屈さを理解できない男性がいることをはがゆく思うけど、
私も同じように「男として生きること」のつらさを積極的に理解しようとしてきたのかと問われたら、まったくしてこなかったと思う。
男女が100%理解できる日は来ない気がするが、
それでもどれだけ寄り添えるか考えることが必要で、
それも頭では分かっても、実生活では寄り添えていない、自分が搾取された分を取り返そうとバランスを取っていて、私は小賢しいなぁと思うことが多々ある。
違いを楽しんで補い合える凸凹になりたいと思ったはずなのにな。
実は歪んでいる常識にとらわれて、自分や他人のらしさを奪ってしまわないように気をつけたい。
知ろうとすること、押し付けないこと。
映画と原作ではだいぶ違っているようなので原作も読みたい。
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