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アトラクション -制圧-のFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

アトラクション -制圧-(2017年製作の映画)
2.4

このレビューはネタバレを含みます

巨大宇宙船が飛来したモスクワを舞台に描いたロシア製SFアクション作品ということで。まず触れたいのはやはり迫力のある映像ですかね。開始10分の謎の飛行物体が墜落するシーンは目を奪われるほどで、臨場感があり思わずぐっと体に力が入ってしまうような、"つかみ"としては申し分はないですし、ただ単に墜落シーンを見せるのではなく、様々な視点で飛行物体を捉えつつ、主要人物らの色恋や友人の"死"というものを交錯させながら十分な時間を使って映し出されていたので、その間に"今後の展開はどのようなものなのか"、"この飛行物体はなぜ地球へやってきたのか"などといった疑問をいくつも抱かされましたね。その他にも終盤のアクションシーンは見応えがありましたし、飛行物体や異星人が着用しているスーツのデザインも個人的には好印象で、映像に関しては観る価値は大いにありました。ただ、イリーナ・ストラシェンバウムが演じるロシア軍司令官の娘ユリアと、アレクサンドル・ペトロフが演じるユリアの恋人チョーマ、ライナル・ムハメトフが演じる異星人のヘイコンを軸に描かれる物語は、SF映画にありがちな「地球侵略」ではないことは評価するが、腑に落ちない点が多々ありツッコミどころも満載で、心惹かれるようなものもなく、正直言って残念としか言いようがない。ひとつひとつの展開が強引過ぎますし、映し出される物事ひとつひとつが説明不足。これならオーソドックスに「地球侵略」が見たかったですね。本作は暇つぶし程度の視聴が好ましいかと。
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