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霧の旗のasobunのレビュー・感想・評価

霧の旗(1977年製作の映画)
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純朴、弱さ、翳り、憂い、色気、妖艶、強かさ、様々な表情を秘めた人物を演じ切る、恐るべき18歳。
登場する毎に表情に深みが増し、哀しみと翳りが謎めいた色気を漂わせる魔性の女。
誘蛾灯の様に男たちは引き寄せられ、狂わされる。狂わす毎に強かさを身に纏い、哀しみがより深まる。その哀しみと翳りに、彼女を守れるのは、俺しか居ないって勘違いしてしまうのも分かる。出会う男すべて狂わせる百恵。他の役者が霞むほどに、山口百恵に見惚れる。
山口百恵後追い世代として、今後も見続けなければならない。
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