ありがとう

霧の旗のありがとうのレビュー・感想・評価

霧の旗(1977年製作の映画)
3.4
65年の倍賞千恵子版があまりに良すぎて、続けて観たで。うーむ、そもそも、よりによって、この作品。いったい誰がチョイスしたんだか。百恵本人なのかなあ。そらまあ清張ヒロインは似合いそうではあるのだが。でも倍賞さんの完成度の高さは、あの徹底した無表情にあるのだよ。でも、大前提として、これはあくまで百恵友和映画だからさあ、プロポーズのシーンとか唐突に挿入されちゃうわけよ。強引なキスシーンとか、思わず吹いたし。でもって、三國連太郎だとあまりに助平弁護士すぎるし、役者の力量云々よりも、観てるこっちはどうしても出演者に対する先入観があるのでね。まあ、うん、ホント誰のチョイスなんだろねえ。そらまあヒットは確実だろうから、チャレンジ枠の余裕はあるだろうけど。リメイクもの、再演ものって、オリジナルとの比較は不可避だからねえ。小山明子ですら、新珠三千代と比べると、物足りないもん。だからもう自分、テレビ版はおかわりしないと思うよ多分ね。バーのシーンで、小林旭の唄(昔の名前で出ています♪)が流れるのは、日活出身の西河監督のご愛敬なのか偶然か。
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