哲学的な難解SF大好物な私ですが今年一番面白かった。多元宇宙論好きにはたまらない。
例えるならテリーギリアムほどのマニア向け難解さをとっぱらって大衆を意識したつくりで最高だった。
テンポも良い。
難解な部分を全く理解していなくとも美しいストーリーで魅せてくれるし、哲学的な部分を理解していると二度も三度も美味しいという、見る人によって何層にも分かれて楽しめるオイシイ構造。
謎解き的な要素も残しており味わい深い。
観た後にすぐにまたもう一周したくなった。
そして誰かとこの興奮を共有したい気持ちでいっぱいになる、そんな素晴らしい映画だった。
お気に入りの台詞。
「私の生きたどの人生もが真実で、どの人生にも同等の価値があった」
さて、ならばわたしは、どう生きたいのか。
