nago19

桜桃の味のnago19のネタバレレビュー・内容・結末

桜桃の味(1997年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

自殺したい理由も明確なラストも明かさない。見てる側の受け取り方次第。ダンプカーから落とされる大量の土砂と舞う砂埃、夕暮れにクレーンだけが動いている、そこを黒猫が通る。美しいシーンの数々。前半の言葉巧みに仕事を頼もうとする男と様々な背景の善良な人たちとのやりとり。最後には石を投げてと生への執着も見せる男。生きることを説く老人は剥製を作る。全身が痛いんじゃなくて指が痛いんだよは近視眼的な発想の皮肉?ラストは若い頃の回想シーンなのかと思ったら撮影シーンだった。広がる緑も生の象徴なのかな。面白かったけどメッセージを探ろうとし過ぎて疲れた。
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