おじさんの生きなおし。
物語の序盤、主人公バディがハンドルを握り、土埃の舞う荒野を右往左往する姿は、どこか不気味で目的が見えない。
彼は「金ならある」と若者を誘い、あるいは畑を耕さない者を諭す…
自殺を手伝ってくれる人間を探す男の話。
映画の冒頭、車に乗りながら誰かを探している主人公。
見ていると、金に困っている人間を物色している事が分かるわけですが、主人公の目的は一体何なのか?と興味を引…
ラスト❓
どうなったの❓
と観てすぐは思いましたが、
振り返ってみて、
主人公は心の奥底で、誰かに止めて欲しかっただけだったのでは?と思い直しました。本当に死にたかったら、衝動的に独りで死んだので…
アッバス・キアロスタミ監督の映画には純粋さがある。カメラに映る風景や人に、ピュアで素朴な美しさを感じる。それは、世界を見る監督の視線が優しいものだからなのかもしれない。
主人公の目に映る世界は、老…
鑑賞中、画面に映る乾燥しきった砂埃を眺めながらどこが「桜桃」なのだろうと考えていて、そのときの感覚が心地よかった。乾燥して埃っぽい空気のイメージと、甘い果汁が溢れる桃のイメージ。
そんなことを考えて…
好かん。
未来ある人達を人殺しの道に釣りやがって。
そんなに急いでいるのなら、1人で土に還る努力をしろよ。
60分くらいイライラしながら観てた。
老人の話はよかった。
その通りだと思う。
最後…
鑑賞直後、ただ呆然とした。「えっ、何?このラスト何?」登っていた梯子をいきなり外されたような衝撃だった。
この作品は映像やセリフの一つ一つが見事だが、何より構成が圧巻だと感じる。キアロスタミ監督は、…
バゲリが言う少し遠まわりして見える景色、
車内で聞いたバゲリの話、
飛行機雲と、それを見るバディの表情
堪らなく好き
命を断つと決めた人の目には、悔しいくらいに美しいもので満ちる世界が映っていて、…
なぜ私はこの人の映画が好きなのか、言語化しようとしても難しいし正直どれだけ考えても分からないけど、やっぱり大好きな作品だった。
老人が人生の喜びについて語る場面は本当に心に響いた。彼の語りと遠回り…
(C)1997 Abbas Kiarostami