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桜桃の味のKのレビュー・感想・評価

桜桃の味(1997年製作の映画)
4.8
人生について、生死について考えたいときに観る哲学作品。

普通に生きているだけで大なり小なり悩みは生じて、目的を見失ってしまう瞬間も幾度とあったり心のどこかで嘘をついて現実との帳尻合わせをしなければならない瞬間、しがらみに延々とつきまとわれたり

そうしていくうちに美しいものも好きだったものも、小さい感動もどんどん失って忘れていってしまう。年月さえ早い。それが大人への一歩なのかもしれないけど、いつまでも童心を忘れたくないな〜。

劇中の台詞は決して多くはないものの、
”人生ほんのちょっと視点を変えてみろ、この世も捨てたもんじゃないよ”と希望を与えてくれるような作品だった、どうか今日を恨まずに生きて。

私にとって映画は、“現状から離れる、一時的に目線を変える”のにも最適で必要な時間だった。

生きてるだけで丸儲けって言葉もあるし
死ぬこと以外かすり傷って言葉もある…
生と死はいつでも紙一重で、いつか死ぬ尊い命生き永らえてやろうと思う。
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