映画が誕生して100年以上も経っているのによくまた斬新な話を思いついたなぁと素直に思った。
「音を立てると”何か”が来る」というシンプルなテーマが鑑賞者に味わったことのない恐怖を与え、音の重要性をこれでもかとばかりに伝えてくる。たった小さなイヤホンから聴こえてくるどこにでもありそうな洋楽にさえ感動を覚える様になる。
単純なテーマからも分かる通り、架空のストーリーを楽しめない人にはあまりオススメは出来ないが、平凡な日常をスクリーン1つで忘れ去ってどんな物語にも没入出来る人なら、人間たちは一切消えてしまった町に手話だけで意思疎通を図り必至に”何か”に怯えて暮らす家族の一員になれるかもしれない。