ゆず

クワイエット・プレイスのゆずのネタバレレビュー・内容・結末

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

音に反応して襲ってくるクリーチャーが現れた世界で、生き残ったとある家族が声も出さずにひっそりと暮らしているという世界観なので、やっぱりこの映画を観に来るような映画ファンは鑑賞中の周囲の音にも敏感なんだろうなあ…、いつも以上に静まり返った上映になりそうだなあ…、ポップコーン買わない方がいいかなあ…、と思って我慢したら前の席の人が普通にポップコーン食べてて、余計なことに気を回しちまったなあ…、と開映前にちょっと後悔した。映画の感想じゃないですけど。

エミリー・ブラント演じる母親のお腹を見て、誰もが「あわわ…」となるのだけど…。
間違っちゃいけないのは、「この先どうやって…?」と疑問に思うのは物語が面白くなるのでいいのだが、「なんでそんなことに…?」と思ってしまうと主人公たちと感情が乖離していくので良くない。
最近流行りの「自己責任論」てやつは、そもそも自分自身に対して使う言葉で、他人に対して振りかざすものではないと私は思うので、人間の権利とか自由とかをずっと訴え続けている映画芸術をたくさん見てきた皆さんが母親のお腹を疎ましく思ってるのは寂しい。そりゃ少子化なるわ。
文句言うにしたって母親だけじゃなく父親にも半分以上の原因があるのだから、せめて「パパ、なんで我慢できなかった…?」というレベルまできてほしい。「だってそりゃあ…エミリー・ブラントだぜ?」「まあ…エミリー・ブラントならわかるわ…」なんの話だこれ。
まあとにかく、日本の少子化問題の原因や実態をきちんと受け止めずに来なかったツケが、政治家の失言や焼け石に水の対策に現れてるんじゃないだろうか。映画の感想じゃないですけど。



10/14 クワイエット・プレイス 字幕 @TOHOシネマズ仙台
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