カラン

ハンターキラー 潜航せよのカランのレビュー・感想・評価

ハンターキラー 潜航せよ(2018年製作の映画)
4.5
冒頭の氷塊の下を航行するさまのCGを見て、安っぽ過ぎてちょっとないかなと思ったのだが、、、。さらに、潜水艦の中の映像もペラッとしたビニールっぽい質感の画で観るのやめようかなと思ったが、、、。なぜロシア人がロシアの領土でロシア人と話すのに英語を使うのか、いまだにクエスチョンマークが消えないが、なかなか手に汗握る展開になった。

とにかく音がいいんだわ。レンタルBlu-rayの5.1chで視聴したのだが、音の割り付けがかなり良く、どんどんのめり込んでいく。音響で自室が潜水艦と一体化し、水圧で軋み、水浸しになるゾクゾク感。

魚雷をスレスレで交わす際には、右フロントから右リアへスクリュー音と水を掻き分けるエネルギーを感じる。背後から海面下へのライフルでの射撃音も『プライベートライアン』のオープニングや『ローンサバイバー』の森での交戦よりも痛烈でリアスピーカーから弾丸の音がビームのように刺さってくるので、嫁は相当にビビっていたに違いない。(^^) 海中で爆発した魚雷の生み出す巨大な圧力波もよかった。ヘリコプターのプロペラの旋回も、部屋の天井にしっかり定位していた。

ぜひサラウンドシステムで視聴してみてほしい。

潜水艦映画は立派なのが多いが、もちろん私の一押しは『U・ボート』である。ボルフガング・ペーターセンね。次点はトニー・スコットの『クリムゾンタイド』ね。ただ、音響エンジニアリングは今回の『ハンターキラー』がダントツか。まあ、音響は新しいのが明らかに有利だからね。
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