Maoryu002

さようなら、コダクロームのMaoryu002のレビュー・感想・評価

さようなら、コダクローム(2017年製作の映画)
3.4
音楽プロデューサー、マット(ジェイソン・サダイキス)の元へ看護師ゾーイ(エリザベス・オルセン)がやって来る。疎遠だった父ベン(エド・ハリス)が余命わずかで、古いコダクロームの現像のために、一緒にカンザスに行って欲しいというのだ。マットは母親と自分を苦しめた父を憎んでいたが、やむなく一緒に旅をすることになる。

やっぱりロードムービーはいい。
特にコダクローム64の現像終了という実際の出来事と、余命少ない有名写真家という組み合わせは当たりだった。

余命宣告は免罪符にはならないけど、本当の愛があれば、愛する人たちから赦しは得られるんだというメッセージが心を打つ。
ストーリーは完全に読めちゃったけど、それでも感動させられた。

エド・ハリスがホントに死にそうな素晴らしい演技!弱り方も、ろくでなし感も、最高だった。

ただ、嫌な奴の度が過ぎてて、特に無意味な攻撃で弟夫婦を傷付けるあたりは酷いなと思ってしまった。たとえ、死への恐怖を抱えていたとしてもあれはない。

それから、マットとゾーイのロマンスに時間取りすぎで、もっと親子のぶつかり合いを見せて欲しかったかな。
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