このレビューはネタバレを含みます
｢昔の方が良かった｣という懐古的な長文は自分はあまり好ましくないと思うのでサッと書くが、演出─────pillowsの使い方──ヘタ‥‥‥‥‥‥‥‥。
素人の私がウジャウジャ言えることではないですが、pillowsの使い方ヘタすぎない？冒頭になんとなく流しとけばええかw!みたいな邪推をしてしまう。
｢LAST DINOSAUR｣はOVAのシークエンスがあまりに美しいので、アレ越えは難しいし、｢少女が少女に手を伸ばす｣シーン的には使い所は好きなんだけど、なんか違うんだよ‥‥。あと｢I think I can｣はタイミング違うと思う‥‥。
｢女子高生のモラトリアム｣と｢少女の友情｣というテーマは良かった。OVAと文法はそこまで違わないと思う。ただ圧倒的にセンスと勢いと汚さが足りない。
心情はストレートな言葉に。技術の進歩で映像は鮮明に。だからこそ物足りない、足りない。OVAの""足りなくて""""荒い""部分を、きれいにしたから物足りない。
というかテーマうんぬんを抜きにしても、グッと来なかった。魂に訴えかけられなかった。
正直なところ、OVAは言葉足らずなところが多いしワケわからんから途中で見るのやめちゃった～って人がいても、そりゃそうだろうな～って思うんですよね。
でも、スッゴく光る部分があるんですよ。ワケがわからなくても、意味不明でも、魂に訴えかける刹那がある。だからこそ今も根強いファンが多い。
でもオルタナは、そういうのを1㍉も感じなかった。
OVAファン向けのオマージュも加えて、ちょっとしたサービスシーンもあって、主人公がちょっとだけ成長する(原作オマージュ)。悪くない。無難。やっぱ違うんだよ～‥‥、いや違う作品だから当たり前なんだけど‥‥。
やっぱ曲の使い方がヘタなのでは‥‥。
良かったところ。
5話ラストでヘアピンを交換する、女から女に向けるデカい感情。ほぼ毎回変わるハル子の着せ替えはキュート、彼女のキャラはあいかわらず魅力的でチャーミング。あとED。そんな感じ。
ここまで読んで頂いた方が同じような感想だったら、みんなプログレに希望を持とうな。プログレがアレだったら、みんなで泣こうな(‥‥‥‥)。
