『真夜中のカーボーイ』のジョン・シュレジンジャー監督✖️脚本ウォルド・ソルトによるもう一つの『ハリウッド・バビロン』或いは『バートン・フィンク』みたいな狂った群像劇。
戦前の不況が立ち込めるハリウッド業界に於いてストレスを爆発させる映画製作陣がまるでイナゴのように群がるクライマックスの「暴発」が見もの。主演したニューシネマの女王、カレン・ブラックが色っぽい。
『真夜中のカーボーイ』と並んでこの監督の代表作と言ってよいもう一つのアメリカ社会風刺劇。全体的にニヒリスティックでありながら非常に映画愛に満ちた隠れた傑作と言える作品。機知に富んだ作風がやはりコーエン兄弟にも通じる。
ネトフリやAmazon支配下の今でもハリウッドの映画製作陣はもがき苦しむ。その様相は昔(戦前)も今も大して変わらない。
