常盤しのぶ

トップガン マーヴェリックの常盤しのぶのレビュー・感想・評価

5.0
こんな駄文を読んでいる暇があるなら2000円渡すから今すぐ映画館に行って観てこい、と言いたくなるくらいには映画館で観てほしい。

前作の熱い雰囲気はそのままに、ちょっと多いなぁと思っていたロマンス要素はやや控えめに、男どものムサ苦しいほどに爽やかな筋肉もバッチリお見せする……そう、あなたが『トップガンの次回作でやってほしいなぁ』と思っていることは、おそらく全部あるいはそれ以上にモリモリに盛り込まれている。『流石にアレは無理だよなぁ……』と思っているアレもやってくれるかもよ!! 少なくとも私は無理だと思っていたアレをやってくれた。前作で果たせなかった、アレを。私には見えた。

本作は後半に敵国への潜入ミッションが組み込まれている。そのミッションを遂行するための特訓に前半、実際のミッション遂行に後半を費やす。

前半ではかつてマーヴェリックも在籍していたトップガンでの熱い青春群像劇が繰り広げられる。相棒の息子であるルースターやその仲間との交流を通して戦闘機の操縦技術を磨いていく。

こういう青春モノでよくあるのが、ダメな奴が不当にバカにされる・イジメられるシーン。私はアレが苦手だ。しかし、本作ではそういったシーンはない。相手の欠点を笑うシーンはあれど、それは『改善できなければ死ぬ、直せないなら俺が代わりに行く』から指摘するのである。ルースターは判断が的確だが時間がかかる。ハングマンは操縦技術はピカイチだが向こう見ず。どちらも死に繋がる欠点である。それを指摘しあう、とても良い関係なのだ。観ていて気持ちが良い。

後半は実際に敵国へと乗り込む。ここからはトップガンというよりミッションインポッシブルやバトルシップを観る感覚で観てほしい。ここからエンディングまで、私は手に汗握りながらボロ泣きしていた。る、ルースター!! ハングマン!! うぉー!!

本作を観るにあたって、必ず、必ず前作を観てほしい。そんなに刺さらず『若いトム・クルーズはかっこよかったけどここがこうなっていればなぁ……』というモヤモヤを抱えながら本作を観てほしい。開始2分もあれば君は夢中になる。Don't think. Just do.