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トップガン マーヴェリックのpunditのレビュー・感想・評価

5.0
自分トム・クルーズ世代のオジサンですが、
アンセムの鐘の音が聞きたくて、ドルビーシネマをチョイス。
パラマウントのロゴからいきなり響く鐘の音に秒でやられました。
前作はかすかに聞こえる程度で始まりますが、今回は”はっきり”と鳴らします!。

続編の位置づけですが、続きというより「リメイク」の印象を受けました。
前述のアンセム~デンジャラスゾーンから始まり、バイク、ジャケット、酒場、ピアノ、ビーチアメフト、説明文からのタイトル(ロゴまで)やエンドクレジットの出し方など数え上げればキリがありません。

過剰な接待を受けてる気分に、観ていて気持ちがいいこと、この上ありませんでした。

ストーリーは親友の息子を育てる話なので「ロッキー・ザ・ファイナル」に近い気もしますが、ミッションがSW4的な設定なので、これもオジサン世代には燃えポイントでした。

ただし、リスペクトはするけど2番煎じにはしない。
前作で象徴的だった発艦時の空母を回転しながら写す後部ショットや、
不自然なほどのオレンジがかったフィルターショットは封印。
製作者サイドの矜持を感じます。


前作は、映像表現はすごいけど、作品としては駄作だと言われていたと思います。
ストーリーは二の次で、最後のミッションなんて何をやっているかさっぱりわからない。
ただ、見たことのない戦闘機バトルやMTV風の音楽シーンが受けて、時代を象徴する一作になりました。

トニー・スコット監督は、この後に「ビバリーヒルズ・コップ2」「デイズ・オブ・サンダー」などヒットを連発。
やがて「マイ・ボディガード」「デジャヴ」など一貫してストーリーよりカッコいい映像を追及し、
私たち「ボンクラの星」となりました。

今作はさすがに前作よりは(少しは)普通の作品になったかなと思います、

ここのところ、「シン・ウルトラマン」など私たち世代のリメイクが続いていて、オジサンはうれしい限りですが、こんなに懐古趣味の映画ばかりでよいのか?
トム・クルーズ(59)とジェニファー・コネリー(51)のロマンスなんて、見ていて楽しいのか?

若い人には申し訳ない気もします。
どうなんでしょう?
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