このレビューはネタバレを含みます
代打俺。
この男、後進に道を譲る気一切なし。
86年版に引き続き、全力かつ全方位からトムが甘やかされてましてね。教官としてトップガンに復帰しといて「お前ら使えねーからやっぱ俺やるわ、、、」ですからね。
いやこの肝の極太っぷりこそがスターたる所以か。
オリジナルをトレースしたオープニング、ケンカの後にはテッカテカの裸相撲で仲直り、なんやかんやでミッションコンプして、果ては「ポルシェとイイ女」というラッキーストライクのCMみたいなエンディング。全身全霊の後ろ向きに、涎垂らしながら、こういうので良いんだよ、、、ってなってしまいました🤤
他方で、IMAXカメラを実機搭載して撮影された戦闘機アクションは後向きどころか、CGに慣らされた目には異様な迫力で映り、撮影技術の最前線をみた気がする。
こなすべきミッションはわかりやすく、ドッグファイトも前作よりも全然観易い。VFXと実写のバランスも良く整理整頓されている印象。
これは懐古厨とか言っちゃいけないな、、、なんて思ってたら、クライマックスでトムキャット登場して唐突なバックトゥザ80s。
オヤオヤ、、、と思わなくもないけども、ミッキー•サイモンのファンとしては、ポンコツF14が最新鋭機を叩くという展開には、えづく程に胸が熱くなりましたよ。
前述したけど、若手を噛ませ犬にまでする“絶対俺主義”には、中間管理職として説教の一つも言ってやりたいところだが、今や絶滅危惧種になりつつあるソレだ。
引き続き保護観察下においとくことにしよう。