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寝ても覚めてものtheocatsのレビュー・感想・評価

寝ても覚めても(2018年製作の映画)
2.0
◇新レビュー
レンタルした「ドライブマイカー」が驚くほど良い映画でもう3度視聴し、あと何回か見て返そうと思っている。
で、そうなると同じ濱口監督の以前の作品「寝ても覚めても」を酷評したことが「もしや自分のとんでもない勘違いだったんじゃないか?」やけに気になってしまい、それを確認したく再視聴した次第。

結論は・・・やはり見ちゃおれん駄作中の駄作!
それは明らかにヒロインの信じられないほどの演技力の弱さという側面が大きすぎるのだけど、それを差し引いても監督の演出力が拙い面もあったのでは?と僭越ながら再確認したと言わざるを得ない。

ただ、脚本的に「気まぐれ放浪癖のある男、その男に翻弄される意志薄弱不明瞭の女、その女に振り回されることになるまともな男、が織りなす酷く奇妙なラブストーリー」という筋はちゃんと成立しているという印象は受けたので、キャスト総入れ替えで造り直したならば、また違った出来栄えになるのかもしれないと想像したりもした。

それでも評点は2.0が精一杯。

ちょっと顔ぶれでオッとなったのが仲本工事さん。いろいろと感慨深くなっちゃいましたね。
そして今回もまた眉だけが黒のハチワレ白猫がめんこかったわ笑


◇旧レビュー
アンドロイド女優唐田えりかの特異な存在感

本作低評価は一連の不倫エピソードによるアンチ勢のネガ工作かもしれず、そんなことで隠れ名作を見逃すことがあってはならないと視聴スタート。
しかし、紛れもない駄作だった。

良くも悪くも本作は唐田えりかの映画。良い点は美人?キレイ?可愛い?いずれとも断言しがたい置き人形のような不思議な存在感とAIアンドロイドのような無機的演技。
大根演技とさえ言えない人間的感情と体温を全く感じさせない芝居はまさしくよく出来たアンドロイド。

映画鑑賞を料理摂取になぞらえるなら、唐田の演技は口の中でよく咀嚼しようにも全然噛み砕くことが出来ず、原形のまま呑み込んでしまうか吐き出すかしようがない感じ。私は後者だったということ。

まぁまだキャリアが浅いゆえ仕方ない面もあるだろうし、不倫叩きにめげずどの方面であれ大成することを爺なりに願っていますよ。


東出昌大も決して演技達者という印象はなく、AI唐田とのツートップは荷が重過ぎたとしか言いようがない。

ストーリーは原作者には悪いけれどもうどうでもいい感じ。笑

結論:本作で一番良かったのは猫!! 全身ほぼ白で額だけぶち模様のハチワレ顔はえらいキュート。大人しそうだったしめんこかったわ。^^

猫に1.5の一つ星

082102
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