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寝ても覚めてものgrpcdのレビュー・感想・評価

寝ても覚めても(2018年製作の映画)
3.6
公開当時にヒューマントラストシネマ有楽町で鑑賞済み、2024年の特集上映で再び。あの頃は濱口監督の名前も知らずにtofubeatsが音楽やってるってだけで見に行ったような。そしたらま〜変な映画で驚いた。
久しぶりに観るとまず画面の暗さにビックリする。明らかに他の恋愛映画とは違う仄暗いトーン。使ってるiPhoneの機種古ぅ〜と6年前も思っていたのだが、そうだ、この映画の設定は311直前なのだった。
棒読みと言われがちな東出昌大だが同じ顔で真逆な性格の麦と亮平を上手く演じ分けていると思う。伊藤沙莉のおせっかい若オバチャンっぷりも良かった。撮影中の麦に会うために駆ける朝子と並走するシーンはほとんど新喜劇!テケテケテケテケ〜みたいな走り方に苦笑…
濱口監督の作品を一通り観てからの印象としてはやや地味であまり作家性を全面に出さないようにしているように思える。フィルモグラフィーのなかではとりわけ好きという訳ではないけれど、初ハマグチなので思い入れはあるかな。
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