ゆき

望郷のゆきのレビュー・感想・評価

望郷(2017年製作の映画)
3.8
自分という船を決して沈めないこと。

湊かなえ原作。とある島が舞台の全6編の短編集から「夢の国」「光の航路」を実写化。
貫地谷しほり、大東駿介というキラキラしすぎていない魅力ある素朴さを持ち合わせた2人が主演。
現実離れしすぎていない感じがよかった。

しきたりを重んじる家庭に縛られ続ける女。
本当の父の姿を知らない中学教師。
人に解決や助言を求められない戦いは皆きっと自分の内に持っているはず。未来を望むには故郷に詰め込んだ過去を回収することも必要なんだ。

無音の時間や、光さす時など印象的なシーンのある作品でした。
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