望郷の作品情報・感想・評価

望郷2017年製作の映画)

上映日:2017年09月16日

製作国:

上映時間:112分

3.6

あらすじ

古いしきたりを重んじる家庭に育った夢都子(貫地谷しほり)は、故郷に縛られ生活をしていた。彼女は幼いころから本土にある“ドリームランド”が自由の象徴であったが、それは祖母や母(木村多江)の間で決して叶わない“自由”であった。月日は流れ結婚をし、幸せな家庭を築く中、ドリームランドが今年で閉園になる話しを耳にする。憧れの場所がなくなる前に、彼女がずっと思い続けてきた事を語り始める―。一方、本土から転任…

古いしきたりを重んじる家庭に育った夢都子(貫地谷しほり)は、故郷に縛られ生活をしていた。彼女は幼いころから本土にある“ドリームランド”が自由の象徴であったが、それは祖母や母(木村多江)の間で決して叶わない“自由”であった。月日は流れ結婚をし、幸せな家庭を築く中、ドリームランドが今年で閉園になる話しを耳にする。憧れの場所がなくなる前に、彼女がずっと思い続けてきた事を語り始める―。一方、本土から転任の為9年ぶりに故郷に戻った航(大東駿介)のもとには、ある日、父(緒形直人)の教え子と名乗る畑野が訪問してくる。彼は、航が知らなかった父の姿を語り出し、本当の父親を誤解していた事を知る事となるが―。ある島で起こる、ふたつの親子の過去と未来をつなぐ感動の物語。

「望郷」に投稿された感想・評価

ohchiyo

ohchiyoの感想・評価

3.2

このレビューはネタバレを含みます

女性特有の世代を通したしがらみ。まだこの世であろうと残ってる気がする。母娘の確執、共感する部分があった。最近、伊東蒼ちゃんよく見るなあ。

コインランドリーでの「死にたい」に涙が溢れた。子どもにあの言葉を出させてしまったという罪のような思いに苛まれた。あの子の演技も良かった。大東駿介の先生役は良かったが、父と同じセリフを使って、いじめ被害者を救うというくだりは少々陳腐な気がした。

全体として、2つの短編を繋ぎ合わせたような感じは否めない。1時間ドラマを2つ観たような気持ちになった。最初と最後でなんとか1つにまとめたものの、あのくだりがなくてもそれぞれの話が成り立ってしまっていた。

と、ぽんこつな映画評論家みたいなことを徒然と言ってみました。
たまには良いでしょうか。
MAKO

MAKOの感想・評価

3.7
湊かなえの短編集「望郷」全6篇の内の2篇を映画化。原作は未読。 

架空の島が舞台。 
夢都子と航のそれぞれの話。 
夢都子は旧家に生まれ、祖母が取り仕切る家が大嫌いで母親ともギクシャクしていた。 
そしてある出来事があり、母の反対を押し切って結婚をする。一人娘だったため夢都子が婿を取るようにと言われていたが家から出たい夢都子は勘当と言われても結婚を選んだ。 
ある出来事が母娘に重くのしかかっていた。 

航は父親と同じ教師になった。 
だが航も父親との確執があり父親がどういう教師だったのか知らなかった。確執の原因になった後に癌で父親が亡くなったからだ。ちゃんと話をしないまま父とお別れをしたいた。そんなある日クラスでいじめがありいじめられた女子が不登校になる。 
改めて父親はどんな教師か知りたくなる。ある日父の墓参りに行った先で父の教え子に出会う。教え子の話を聞き父とのわだかまりが消える。そして自分の教え子に父が話した事を話す。 

夢都子より航の話の方が良かった。 
航が不登校になった女子に話しかける言葉がとても素晴らしくて涙が出ました。 

全体的に画面が暗かったけど、夢都子と母の確執がなくなった時は画面が明るくなった。 
ロケ地は因島でドリームランドは福山市のみろくの里だそうです。 
2日続けて広島が舞台の映画を観ました。 

全体的に重い感じでしたが良かったです。 
湊かなえ原作の作品。

とある島を舞台にした2組の親と子を描いた作品で、それぞれ「夢の国」と「光の航路」という2部構成になっています。
ストーリーはありがちな感じもしますが、役者の演技力が素晴らしく、特に女性陣からは、湊かなえ作品特有の負の心情がとても伝わってきました。

ただ、ミステリー要素は少なく、そんなにドロドロもしていないので「イヤミス」を期待して鑑賞すると大きく期待から外れてしまいそう。
変な先入観を持たずに鑑賞できれば、なかなか良い作品なんじゃないかなと思いました。
記録 湊かなえさん 菊地監督舞台挨拶付

原作未読で鑑賞 「告白」映画のインパクトから鑑賞後に原作を読むようにしてます。
かなえさんも言ってたけど、内容は田舎あるあるかな。夢の国は結構母から聞いた嫁いできたときの話とかぶりました。お屋敷じゃないけど祖母の絶対的なところとか、嫌みとか 母の愚痴を思い出しました。
航路はいじめとか、先生を思い出しました。先生ってつくづくブラックですね。「告白」みたいに溜飲を下げてほしかった。セリフもわかるけど、それじゃ弱い気がします。
ミステリーみたいな紹介は必要ないですね。勘違いします。

かなえさんも監督もずっと喋ってました。時間が短かったのが残念でした。
Natsu

Natsuの感想・評価

2.9
うーん。。。くらい!
普通に感動!

でも、ドラマの域を出ない!

とにかくくらい。
暗いのはやっぱり苦手だー!!
湊かなえの地元を舞台にした作品を、敢えてのご当地で鑑賞。
前半、後半に分かれているけど個人的には湊かなえ作品は女性がテーマになっている方がすき。
木村多江さんの悲壮感はやはり圧巻‼︎
結局、人は言葉で通じる生き物と痛感。
人間の微妙な心理描写、やっぱり好き、湊かなえさん。
田舎の自然とかのどかさよりも地方の暗くて閉鎖的な雰囲気がめちゃくちゃ伝わってきた。
ああいう唯一の娯楽施設とか船が出港するのをみんなで見届けるとか、地方ならではなのかな。
おばあちゃん亡くなっても結局むつこ全然自由になれてなかったなとか、しんみり考えちゃうような作品だった。
上映館が少なすぎるけどわざわざ観に行って良かった。自分的に当たり!
ゲル

ゲルの感想・評価

3.4

このレビューはネタバレを含みます

原作未読。
最初のあたりは恐ろしいイエ(家)問題で「ホラーか!?」と思った。
風景には寂寥感があり、地方の閉塞感がよく表れていた。

良い作品ではあるが、見応えという点では今ひとつ。
問題に対しての掘り下げが浅く、綺麗事である。
作品中のずしんと重たい悩みに直面したことのない人が想像で描いたような印象。
田舎のイエの問題は単なる嫁姑問題ではないし、いじめ、特に現代のものは簡単には解決しない。
根本的に何も解決していないじゃないかと言いたい。
そして、航はよく父親との確執に蹴りをつけることができたなと。
自分なら、なぜ他人には優しくできて血の繋がった家族には優しくできなかったのかとずっと苦しみ続けると思う。
父親が亡くなっているなら尚更だ。
誰もが恩師と呼べる存在に出会えるわけではない。
畑野はそれで救われたが、実の息子は……?
航が気の毒だった。

ついていけないような展開はなかったが、予想の範囲内というか、先が読めてしまうのが残念だった。
十字架も、あんなにわかりやすい場所にあるならとっくの昔に見つけていたのでは?

しかしながら、夢都子役の貫地谷しほりの演技は一見の価値ありだし、母親役の木村多江は本当に薄幸な役が似合う。
作品的なセンスは全体的に古め。
sk2

sk2の感想・評価

4.1
木村多江、河井青葉、石橋けい、片岡礼子の揃い踏み
Saki

Sakiの感想・評価

3.7
とても人間がリアルな映画でした。

生まれ育ちが島であること、親が教師なこと、進水式をみること、東京に出たこと、(尾道出身ではないけど)尾道(≒田舎)に戻ること…
どちらの主人公にも共感できる部分があり、静かな映画館でたったひとり泣きました。(他の人は泣いてないけど、どうなんだろう?)
因みに私が泣いた部分は、死にたいと言ったいじめられっ子が先生に言われた船の話です。

あれだけ必死になって望んでいたことは今となっては簡単に叶えられることだったり忘れてしまってたりもする。
自分は嵐を乗り越え、大海に出たのだと思う。
けれど、あの頃言われたことや悩みは未だにトラウマのままだったりもする。
小さな田舎の小さなコミュニティ。
偏った考えの人もたくさんいて、そんな中で子供なりに必死に大きく生きてたんだ!

大人になった私の目を通してみる故郷は、どこかそういう思い出付きの景色なのだろう。俯瞰できてる。
少し、褪せてて、虚しい。
でも、必ず包んでくれる、暖かい。


p.s.私も小さい頃ドリームランド(ほんとの名前はみろくの里)で遊んでた〜
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