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さよならの朝に約束の花をかざろうの世界のネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

ずっと気になってて、有名なのに、あらすじも何も知らずに友達と見た!

まず全体的に映像が綺麗だなぁ、の印象。
レナトに乗って飛んでいる時の、風景は本物っぽくて、映画館で見たら迫力ありそうだと思った。

物語自体は普通かな~?もちろん泣いてはいるんだけど(泣きたがり)
マキアがエリアルと共に生き始めて、でも迷惑がかからないように転々とする生活、ヒビオルを売ることはできないから、マキアの小さな体で頑張っていたところに胸が痛くなった。
マキアの仕事探しが上手くいかなくて、宿に返って勝手に機織り機を出していたエリアルに怒っていたシーン静かに泣いた。うわ~わたしもこの怒り方されたことある~。エリアルのために働かなきゃいけない気持ちと、エリアルが紡いだヒビオルを見て泣くの、めちゃくちゃママじゃん、、となった。

あまりにもクリムが報われなさすぎてびっくりしたけど、とても自分勝手な人だとも思った。マキアにも、レイリアにもそれぞれの時間があって、イオルフではみんな同じ"時"を生きていたのかもしれないけど、誰かを愛することで、それぞれの"時"を生きたくなっていたんじゃないかな~。人に何かを強いるってすごく覚悟がいることではあると思うけど、それを強いるために犠牲になる人たちのことをクリムは考えられてなくて、うーん。
ただラングの再登場は激アツ、イケおじ感満載でええやんええやん。即刻断ってたマキアは良かったな。なんかこういう時って考えるシーン入りがちかな?と思うんだけど、マキアの芯って感じだったな。

エリアルに別れてから初めて会いに行くのが、死の瞬間なんて悲しい。でも、エリアルは子をなすだけじゃなくて、その孫までなしていて、ちゃんとマキアを心に灯しながら生きていたのが。
エリアルの最後のセリフが「おかえり、ママ」なの泣いてしまったし、そのあとエリアルを拾い上げた時に自分が巻いていた布をかけてあげて。
エリアルの家を出て、今までの回想、ママ!お母さん!の連呼。いや泣くでしょそりゃ。弱いよそういうのは。マキアにとっての人生のうちで、エリアルと過ごした日々は一瞬だったのかもしれないけど、間違いなくマキアの心に残り続ける、初めて愛した人。
血が繋がってなくても、繋がっていても、"愛する"ということで、人は成長もするし、狂ってしまったりもする(クリムのように)。

最初思っていたのは恋愛系なのかな?と思っていたけど、終始"人を愛すること"という感じでよかったし、マキアがブレずに作中では自分の子を作ることもなく終わったのもマキアの人物像がブレてなくていい。含みのある最後のイラストも含め、よかった~。
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