このレビューはネタバレを含みます
一見映えなジャケットに、キラキラした映像、エモい風景でお洒落なコーティングをされてるけれど、中身は全然、飾ることのできない現実が鎮座していた。
最初からずっと観てるのしんどかったけれど、観続けてもそれが解消されることはなかった。
子どもが幸せだと思う場所で生きるのが良いと思うけれど、その思いを壊されるというか、試されるというか、果たしてそれが本当に良いのかって突きつけられた。
ヘイリーは決して良い母ではないけれど、ムーニーのことは愛して大切にしていて、ムーニーだって毎日が楽しくて、ママのことが大好きで、
なのに、一緒にいられないって、どうして?ってなる。問題の複雑さと根深さが横たわっている。
もうすぐ魔法は解けるかもしれないけれど、
それでも生きていくことしかできないから、
シンデレラみたいに解けた後にハッピーエンドが待ってることだってゼロじゃないって、そんな風に思うのはとんでもなく甘いけれど、
それでも負けないでってせめて精一杯祈る。
ウィレム・デフォーはガーディアンみたいだった。