食らってしまった。
『関心領域』みたいなプロットだが、こっちは中身が面白いので最後まで飽きずに見られた。
飢餓に直面しているとか薬物中毒になっているとかではなく、この行き詰まり感が現代的な貧困の特徴かもしれない。
ショーン・ベイカーは『アノーラ』のイゴールみたいな目線を絶対に作るんだな。
今回はウィレム・デフォーから顛末を見つめて感情移入しまくった。
ガキの戯れ、ロケ地の絵力、絶対に乳首が映らない演出など、映画的な面白さも十分。
ラストシーンが色々言われてるが、私はなんか泣いてた。
富裕層の熱狂の中では貧困なんて歯牙にもかけない様子を表した強烈な表現だと思う。
それよりも母親が外で雨に濡れてるシーンやビュッフェ食べるシーンがもうダメだった。
ショーン・ベイカー大好きかもしれない。