オカケンさんの映画レビュー・感想・評価

オカケン

オカケン

ミッキー17(2024年製作の映画)

4.5

宇宙版もののけ姫という感じだった。
スペクタクルがちゃんとしてるのが良い。
ソース作りに取り憑かれているトニ・コレットが最高。

ミステリー・トレイン(1989年製作の映画)

3.5

街を撮る異様な上手さと、人の営みの可愛さで楽しく見ていられるが、メッセージに魂がこもったナイト・オン・プラネットと比べると何だったんだという感じ。
タバコの煙キスかっけー!

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

5.0

戦争の対極にある人と人との交流が存分に描かれており、気持ちが昂る。
たくさん笑わせてくれるし、最後はボロボロに泣いた。
オムニバスの4本目に変なものを用意するのは『アット・ザ・ベンチ』も同じだったけど
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教皇選挙(2024年製作の映画)

4.5

コンクラーベというお堅いテーマで、想定外の超リベラルな映画だった。
トランプ支持層のカトリック教徒の中心から多様性を叫ぶのが痛快。
極上のオチまで用意されており、めちゃくちゃ面白かった。
荘厳なのは良
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宝島(2018年製作の映画)

4.5

レジャー施設に来る奴らの様々な馬鹿騒ぎを見る。
黒人の坊やとお兄ちゃんも最高だが、個人的にはフライボードで水面に顔面から突っ込む男が好きで好きで堪らない。

彼らは何故そこまで必死になって遊ぶのか。
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ロングレッグス(2024年製作の映画)

3.5

余白(というか暗闇)を大胆に見せつける演出が確かにヘレディタリーっぽくて意地悪。
ニコケイのぶっ飛びや小道具も良くて好感を持てていたのに、くだらないCGが出てきて一気に萎えた。
ヴァチカンのエクソシス
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セブン(1995年製作の映画)

5.0

久しぶりに見た。
結末を知っていても気が張る映画だ。
捜査パートの面白さ、雨の中の重厚感ある撮影、御三方の演技の凄みが卓越している。
希薄な関係が生む孤独の闇と、バディの心の繋がりによる友好の光とのく
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犬人間(2022年製作の映画)

3.0

あいつの大暴れタイム良かった。
設定はフェイクで構わないが、女の頭が悪すぎるのがストレス。
こういう映画はリアクションで出来が決まるのに。
ダニエル・カルーヤを見習って。

名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN(2024年製作の映画)

5.0

良すぎる。
権力が暴走して民衆が絶望の淵に立たされたとき、「もう歌うしかない」となる肌感覚を味わえる。キューバ危機の世界終末感がもの凄かった。
フェスに二人乗りバイクで向かうときのあの訳の分からない爽
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

5.0

食らってしまった。
『関心領域』みたいなプロットだが、こっちは中身が面白いので最後まで飽きずに見られた。
飢餓に直面しているとか薬物中毒になっているとかではなく、この行き詰まり感が現代的な貧困の特徴か
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ドリーム・シナリオ(2023年製作の映画)

3.5

夢の映像は面白かったが、あらすじ以上の事は起こらなかったな。

ANORA アノーラ(2024年製作の映画)

5.0

そんなジャンルがあるのか知らんけど、口喧嘩映画の最高峰だ。
最近では『ナミビアの砂漠』が素晴らしい口喧嘩をしていたが、あれみたいなものをたっぷりと見られる。
しかもこれは次から次へとファイターが投入さ
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聖なるイチジクの種(2024年製作の映画)

4.0

イスラム法で統治された国家に従事すると生じる弊害を家庭の領域内で表現している。
ハラハラ鬼ごっこと決着の仕方に笑った。

民衆が勝利したように見える終わり方だが、若宮總の『イランの地下世界』によると、
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ブルータリスト(2024年製作の映画)

4.5

ユダヤ人が第二次世界大戦終結後にもホロコーストとは別の形で見下され続けてきたことが垣間見れる。
こんな扱いをするから怒りに狂ったイスラエルを生み出してしまったのか。
ラースロー・トートは建築で怒りを表
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イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

4.5

ナチス・ドイツの描き方が常識から逸脱している。
残虐なナチスに対してなら残虐でいいのか?なんて考えは横に置いておいて、全てぶち殺して爆破するのがタランティーノ。
この高揚感は他の人には出せない。
バス
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Broken Rage(2024年製作の映画)

2.5

新しすぎて面白いのか面白くないのかも分からない。
磯村勇斗、長谷川まさのりさんがたけし映画に出られたことに価値がある。
まだまだ映画撮ってほしい。

キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド(2024年製作の映画)

3.5

ドラマでサムがキャプテン・アメリカになった時には本当に感銘を受けた。
今回改めて「重圧が…」「目標となる…」とか言われても、そんなことは知ってるとしか。
成長や変化が観たいのに、完成しきったサム・ウィ
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キャドー湖の失踪(2024年製作の映画)

2.0

ピースがハマっただけ。
現実味のないうざったいドラマに辟易した。

戦場のピアニスト(2002年製作の映画)

5.0

久しぶりに見た。
隠れ家から眺める街並みの印象が強いが、改めて見ると差別のエスカレーションとゲットーでの描写が鮮烈だ。
凄惨なだけでなく、時短ピアノ演奏とかドイツ兵の服着て撃たれそうになるのとか面白い
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ミッシング・チャイルド・ビデオテープ(2025年製作の映画)

1.0

つまらない。
会話の速度が異様に遅い。英会話の教材ビデオでも見てるのかと思った。

リアル・ペイン〜心の旅〜(2024年製作の映画)

5.0

本当に面白い。
人を傷つけないよう配慮するあまり、人との関わりが希薄になってはいないか。
キーラン・カルキンが演じるのはそうした風潮とは真逆のズケズケとパーソナルスペースに踏み込んでいく人物だ。
虐殺
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シック・オブ・マイセルフ(2022年製作の映画)

4.5

承認欲求がテーマのホラー。
シグネはバケモノに見えるし、自らにもその一面があるということに戦慄する。
確かに自分も少し前に頭部を裂傷しちゃって血がボタボタ流れたとき、妙な興奮を覚えたもんな。
ポスター
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聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

4.0

娼婦を狙う連続殺人犯っていうところまでならそうでもないが、イランを舞台にイスラム刑法の裁判や執行の様子が見られる映画はかなりレアなのでは。
社会を巻き込んだ思想の共感と、それを凌駕するカネと刑罰の厳格
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マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

2.5

独特の雰囲気を楽しめたのは序盤だけ。
仕組みを教えてもらえれば楽しみ方が分かるが、初見はしんどすぎる。

(2025年製作の映画)

4.5

映画を見る前に筒井康隆の原作を読んだうえでの感想。

この作品の魅力は、緻密に描かれた老後の生活を眺めることにある。
その要素は映像化することでパワーが出ている場面もあるが、モノクロにしたことによる食
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アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方(2024年製作の映画)

4.0

セバスチャン・スタンのお目目が少し大きい点以外、完全にトランプ。ジャッキーちゃんのジャッキー・チェンくらい似てる。
トランプのドラマを通じて、彼が選挙に強い理由や、移民排斥・気候変動の否定といった自分
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エレファント・マン(1980年製作の映画)

4.0

マイノリティに対して集団から浴びせられる軽蔑の眼差しと愛の讃美を対比して、人間の両側面をまざまざと映し出している。
アンソニー・ホプキンスは自分の行動の根幹が好奇心なのか愛なのか悩むが、化粧道具を贈っ
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トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦(2024年製作の映画)

4.5

私は一体何を見ていたんだ。
ノワール×カンフーの王道香港映画を見ていたと思ったら、『気功』というキーワードを境にNARUTOみたいなのが始まり、頭を抱えてしまった。
あいつがライフルを乱射したり、歯で
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ドラゴン×マッハ!(2015年製作の映画)

4.0

『トワイライト・ウォリアーズ』が凄そうなソイ・チェン監督を事前に体験。
『ドラゴン×マッハ!』と聞いてきたのに『SPL2』とかタイトルが出てきて何かの1を見逃した?!となって焦るも、特に問題はなかった
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劇映画 孤独のグルメ(2025年製作の映画)

4.5

孤独のグルメはスマホでもいじりながら家でてきとうに見るものだったけど、映画のフォーマットになると食への集中が研ぎ澄まされて新鮮な体験だった。
現実離れした展開も映画サイズで良かった。
不況は人を殺すと
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アット・ザ・ベンチ(2024年製作の映画)

5.0

心あたたけー!面白かった〜。

1話目、5話目について
学生時代に好きだった女性たちや、妻とのひたすらに楽しかったコミュニケーション体験の集合体が広瀬すずに憑依し、襲いかかってくる。
一見映画のパッケ
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陪審員2番(2024年製作の映画)

4.5

真実と自己(且つ社会)利益の天秤が揺れて揺れて揺れまくる。
葛藤を引き延ばしてこのオチは食らってしまった。
クリント・イーストウッドの信念を貫く意思を感じた。

ビーキーパー(2024年製作の映画)

4.0

ジョン・ウィックとかVIVANTとか、その辺をごった煮にしたようなステイサム映画。
てきとうな脚本でも憎たらしい敵と強いステイサムがいれば映画は成立する。
アクション見やすかったな。
こう見えて意外と
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私にふさわしいホテル(2024年製作の映画)

4.5

シンプルで楽しい喜劇。
しがらみに関係なくただひたすらに面白いものを作るという気概がのんに憑依して爆発していた。
これだけ本気で表現されると、表現者や製作者側はもちろん観客も奮い立つ。
エンドロール後
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正体(2024年製作の映画)

4.0

逃亡犯が逃亡の中で善行を重ねて報われるみたいなのはベイビー・ドライバーとかゴールデンスランバーとかで既視感がある。
青春18×2がそうだったように、やり尽くされた古典を上質に撮ってねじ伏せるのが藤井道
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