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ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリスのTOTのレビュー・感想・評価

3.9
本の貸出だけじゃない、就職セミナー、学習、ダンス教室、モバイルルーターの貸出。など!など!などの連続!
本館・分館・研究図書館を股にかけ、え?こんなことも図書館が?っていう映像が、これでもかと続く。
疲れる。
でも面白い。
これぞアメリカの縮図。民主主義の柱、いや大黒柱。
NYPLの広範な役割だけでなく、独立宣言の実演や奴隷制と労働の歴史、ハーレム分館の話し合いなどアメリカの今も貫くように民主主義は何かを考えさせつつ、エルヴィス・コステロやパティ・スミス、タナハシ・コーツの挿話、マイルズ・ホッジスのパフォーマンスが絡み合う編集も見事。
場面転換で音だけが次のシーンに重なる編集が効果的だったな。
長い本編の果てに軽快に終わるエンドロールもかっこいい。
全編新鮮な驚きに満ちていて、この瑞々しい視線を持ち続けられるワイズマン89歳に脱帽でした。
情熱あふれるNYPLスタッフの働きぶりにも。
日本にもこんな図書館欲しい~。
でもやっぱり仕事帰りの疲れた目と首で挑むにはランタイムが長〜い〜〜。
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