順慶

ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリスの順慶のレビュー・感想・評価

4.0
観るつもりじゃなかったが、こんな機会はないと思って、仕事帰りに急いで映画館へ。
3時間25分という上映時間の長さも観にいくフックになった。
テアトル梅田は途中5分の休憩。そして料金2,000円(会員1,500円)だった。
この料金で、これだけたっぷり観ることができるなら安いものだ。そう思う人が多いのか、ほぼ満席だった。みんな図書館に関心があるんだ。

特になんの説明もなく、ニューヨーク公共図書館とその仕事、何が行われているかを綴った3時間25分のドキュメンタリー。
解説やナレーションが入ることもなく、思想を押し付けようともしていない。
ずっと図書館に入って盗み見している感じ。カメラを感じさせない。だからフラットな感じで観ることができた。

まったく知らずに観たので、この図書館が92の研究図書館と分館があることに驚いた。
映画内の言葉にもあるように「図書館は本の置き場ではない。図書館とは人」。

本とは関係のないコンサート・就職フェア・ダンス教室・インタビューなんかも企画されている。もちろん本に関係する朗読や点字や手話や読み聞かせなどなど。行われていることが盛りだくさん。

図書館が市民の知と文化を作っている。
そしてあの重厚感のある建物。内部も装飾もすばらしい。ライオンの像も。

あと、終わり方が秀逸。

パンフも買ってよかった。本編で解説がないので理解の手助けになった。
順慶

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