エアール

スリー・ビルボードのエアールのレビュー・感想・評価

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)
3.7
フランシス・マクドーマンド、サム・ロックウェル、
ダブル受賞おめでとうございます。
お二人はもちろん、
ウディ・ハレルソン、ジョン・ホークス 、とにかく出てる演者の怪演ぶりに
ただただ圧倒される作品でして…
マーティン・マクドナー監督兼脚本でおくる最新作になります。
3枚の広告看板、様々な人物間での三角関係、深刻な社会問題をふっと思わせるようなセリフやシーン、かといって重くなりすぎずユーモアやコメディの要素も忘れない…と 笑

それからそれから…
署長の妻 アンにアビー・コニッシュ、
別れた元亭主の19歳の恋人 ペネローペにサマーラ・ウェイビング、
亡くなった娘 アンジェラにはキャスリン・ニュートン、
ほいで 広告社に勤める秘書兼アシスタントのパメラことケリー・コンドル、
脇役美女もしかと心に刻んとかな 笑


ミーズリー州にある田舎町 エビングが舞台。
とある広告社に広告看板の設置を依頼する中年女性 ミルドレッド。
彼女が大金を払ってまでも設置した3枚の看板にはそれぞれ
ーー”レイプされて死亡”、”犯人逮捕はまだなの?”、”なぜ?ウィロビー署長”
の文字が…。

遡ること7ヶ月前
ミルドレッドが看板の設置を依頼したまさにその道で、彼女の娘 アンジェラが見るも無残な遺体で発見された
ーーレイプされた形跡あり、焼死体で丸焦げの状態で…。

エビング警察の管轄下、
必死に捜査をしてるつもりなのだろうが
ミルドレッドの目にはそのようには映っていない
ーー犯人逮捕はおろか、
目撃者もなし、DNAの検査も失敗に終わり、他 有力な手がかりもなし…。
そのくせ
黒人の虐待、非行少年の補導、と
他のことにばかり時間をかけて
職務怠慢もいいところだと、
お前ら徹底して捜査をやれよ…よ。

ってなわけで
彼らの仕事に対する姿勢に納得がいかないミルドレッドが
依頼し設置した3枚の看板によって
彼女自身や彼女の家族はもちろん、
エビング警察署長 ウィロビーと彼の家族や彼を敬愛する部下のディクソン巡査ら警察署員、
署長を尊敬する町の住人ら、
各々の関係性や考えに変化が生じる。
人から人への圧力や脅し、
それに屈する人間と屈しない人間、
膵臓ガンを患う、残された時間が僅かのウィロビー署長、
世間体、
責任の所在、
生じた”ボタンのかけ違い”の連続で
事態は思わぬ方向へと動き出すのである…。


ミルドレッド演じたフランシス、
貫禄十分で、もはや格好良さすら感じてしまうという 笑
まさしくハマり役‼︎お見事でした。
エアール

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