緋色

スリー・ビルボードの緋色のレビュー・感想・評価

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)
3.0
狭い社会を描いている作品にも拘わらず、その社会に生きる人々の様子がイマイチ見えないし、その狭さも掴めない。
表から裏へ、或いは裏から表へとひっくり返してゆく様は(脚本の力だとしても)好き。仰向けの虫、リビングのテーブル。うつ伏せの男が仰ぎ見たときに知る真実や、看板の裏面を見ながら車を走らせていたものが表面を見たときに目にする言葉。感情も愛情も、表裏を見失いながらただただ突き進んでいる感じがする。
緋色

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