このレビューはネタバレを含みます
最初から母親のフラストレーションがずーっと溜まっている。側から見たら、娘を失って我を忘れてしまった気がおかしくなりかけている風にしか見えない。
観ていて辛いけど、やりすぎまで発展してしまい手や口が出てしまう母親と、キレても目を瞑ってもらえている横暴な警官に不満を持ちながらしばらくは見ていた。
中程の警察署長の死と警察署に放火した母親の事件をきっかけに、母親と警官の心に変化が生じてきて感動的な話にすらなってくる話の流れは、単純だったけど見入ってしまった。
登場人物も、役割分担がちゃんとあって、上手い具合に支えあったり罵り合ったりとバランスが良かったように思う。
綺麗事の作品ではなく、人間臭い映画だった。
ラスト、始まった時は犯人逮捕で終わると思っていたので、いい意味で面白い終わり方したと思う。
犯人がわからないと嫌な人はモヤモヤすると思う。