素潜り旬

スリー・ビルボードの素潜り旬のレビュー・感想・評価

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)
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映画を観た後、これは答えを知りたがる人が続出だろうなと思ったが、案の定そうで、そうなればそういう人々はまずパンフレットを読む。考えず答えのみを知りたがり満足する人々は一定数いる。そして、答えを言いたくて仕方がなくなるのだ。彼らは、まさかであったが(笑)、町山智浩が寄せた文が答えだと思い、それを読んだ上で(「理解した上で」ではない)、もう一度映画を観たいという(これは今流行りの嘘ではなく、ツイッターで検索してみるといいが何十人もいる)。あのアメリカ本オヤジが正解を言ったかのような扱いを受けているのは爆笑でしかないが、批評の内容自体もエグい。普通に観てたらここまでわかるでしょという部分の読み解きが殆ど(海外小説が〜とかキリストが〜的なのは置いといて)だが、一ヶ所だけ、いやいやいやという読み解きがあり、そこが非常にまずく、そこを言い切ってしまうことって、映画的にも良くないし、実際実生活でも言ってしまっているんじゃないかと思わずにはいられない。〇〇が〇〇だ、ということではなく〇〇は〇〇の〇〇が〇〇だという部分である。こう発言することによって他の批評家との違いを出しているが、それを言わないことが批評である。と言い切ってしまう俺の批評は批評なのか?
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