素潜り旬さんの映画レビュー・感想・評価

素潜り旬

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ブルーベルベット(1986年製作の映画)

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デニスホッパーは怪物であり、異物ではないことを証明した。

TENET テネット(2020年製作の映画)

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理解するには瞬発力を要する映画。いくつもの層に分かれ、時系列も時間軸さえも分断され、逆行したように思えるが、劇中の台詞通り「前に進んでいる方が有利」なのだ。つまり観客が。だからこそ、その言葉を信じて理>>続きを読む

たそがれ清兵衛(2002年製作の映画)

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待つ方と待たれる方が入れ替わり立ち変わる脚本とそれを体現する演技には感動するばかり。

フェリーニのアマルコルド(1974年製作の映画)

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乳が揺れることを心象風景だとするには子どもを登場させるに限るだろう。

エレファント・マン(1980年製作の映画)

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この世にいる、つまりは存在することを見世物にしている人間ならではの業を悲しすぎるほど繊細に描いている。

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

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野蛮になることに身分の差は関係ないことをうまく描いている。象徴的なモチーフを何度も登場させる、もしくは一回しか登場させないことに喜びを感じているように思えた。

第三の男(1949年製作の映画)

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光と影の見せ方で映画は7割は決まるが、モノクロ時代は8割だろう。しかしオーソンウェルズは10割、つまりは光と影をテーマに撮ったのである。

オーソン・ウェルズのフォルスタッフ(1966年製作の映画)

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滑稽でありたいなら太れば良い、そんな安易な考えをそのまま実行したかに見えて、これ太ってなくても滑稽だったよね、と思わせるのがオーソンウェルズであるが、オーソンウェルズ自身が太っているという滑稽さ。

マン・オン・ザ・ムーン(1999年製作の映画)

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成り切ることとやり切ることの痛みは似ている。ジム・キャリーはこの類似をギリギリまで近接させることによって痛みを笑いに変えている。

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

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映画を観た後、これは答えを知りたがる人が続出だろうなと思ったが、案の定そうで、そうなればそういう人々はまずパンフレットを読む。考えず答えのみを知りたがり満足する人々は一定数いる。そして、答えを言いたく>>続きを読む

ケンとカズ(2015年製作の映画)

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棒読みでまくし立て合うほどに浮かびあがるホモセクシャルな関係。バディものというより、ブロマンスであり、それに加えて母親との倒錯的な愛。それらをチラつかせて含みがあるようにみせながら、日活ロマンポルノの>>続きを読む

スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

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「ここで笑わないならどこで笑うんだ」
空中に浮いていたジジイが座っていた岩の上に落ちるシーンが見事な絶景と絶妙な引きの画だったせいで我慢出来ず吹き出してしまったが、実はものすごい重要なシーンだったせい
>>続きを読む

菊とギロチン(2016年製作の映画)

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人間が踊り狂うのを見るのが好きだが、そんな場面に出くわすことなど、そうない。クラブでトランス状態に入った奴を屋内で見たことがないし(ヤバイ奴はだいたい外で音漏れを聴きながらイかれてる)、俺が見たのは野>>続きを読む

孤狼の血(2018年製作の映画)

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ジグザクな関係が生み出すバディストーリーかと思わせておいて、途中でフェードアウトする役所広司に驚く。見どころといえば、豚。豚の存在感たるや人間を超えていると言っても過言ではない。豚に食わせるのは人間の>>続きを読む

フォロウィング(1998年製作の映画)

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バラバラになった事象を単に時系列の分解としてしまうにはもったいないだろう。どちらかと言うと、脱構築。あえて現実を構築という過程から抜け出すように作られている。

インセプション(2010年製作の映画)

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揺れるのは体感的というよりは身体的、表層ではなく多層で揺れるのだが、間違いなく心の揺れを立体的に表した『インセプション』を実際に体感するには、通勤電車内を逆行して乗客に「こいつ何してんだ」と思わせるし>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

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時間軸という言葉を使えばノーランを語れるつもりでいるだろうが、IMAXやフィルムの使い分けがその口を封じさせるのだろう。ただiPhoneやPCで鑑賞し間近で確認することによって、ノーランの意図とは別に>>続きを読む

麻雀放浪記2020(2019年製作の映画)

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荒廃した日本とSFは非常に相性が良く、ITによってそれがさらに如実に現れている。監督はそこを分かった上で新たに麻雀を掛け合わせてまだ見ぬものを生み出した。

ゾンビ/ディレクターズカット完全版(1978年製作の映画)

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トム・サヴィーニが暴れ出すことによって、物語がスイッチし、人間同士の争いになる。ゾンビですらこの映画には装置でしかなく、争いとは感情を持ったものだけで行うものなのかもしれない。

ダークナイト(2008年製作の映画)

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信じることに善悪はなく、すべては生きるということの線上にある。

メメント(2000年製作の映画)

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逆行することで生まれるのは、狂気ではなく、強迫観念である。

初恋(2020年製作の映画)

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プラネット・テラーやデス・プルーフなどのロバート・ロドリゲスやタランティーノ作品、いわゆるグラインドハウス映画をメジャーにぶち込む力は前述した監督と共鳴しており、そこにはグロさを純愛に持ち込める、映画>>続きを読む

オーシャンズ12(2004年製作の映画)

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本人役での出演によりシリーズの中で1番現実味があるように見せかけて、1番あり得ない展開に笑ってしまう。

オーシャンズ11(2001年製作の映画)

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シリーズを通しての虚構と反復の第一弾。失うものが何もないのではなく、失わないのが新しい。

オーシャンズ13(2007年製作の映画)

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多額の金が動くのに画面上では誰も死なないから(多分物語の影で亡くなった人はたくさんいる)。アルパチーノの軽さが物語っている。表面上の幸福な世界と観客。

牙狼之介(1966年製作の映画)

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名前がやばすぎることに気を取られないようにすること、そこに牙がある。

牙狼之介 地獄斬り(1967年製作の映画)

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名前が牙 狼之介(きばおおかみのすけ)でやばすぎるのに、キャッチコピーが「話題のひげ第2弾」っていう。笑

木と市長と文化会館/または七つの偶然(1992年製作の映画)

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駐車場のシーンで笑ってしまった。あれ即興かな?役者さんも本当に笑ってた気がする。演技やったらやばい。

トラフィック(2000年製作の映画)

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色使いに意味を持たせることは色に演技を求めることである。その色の演技が良い味出してるんだなあ。笑

ワイルドツアー(2018年製作の映画)

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演出こそすべてだと思わせておいて、実際は中学生たちに多くを委ねているように思える。批評への刹那的な対抗。

ホーリー・マウンテン(1973年製作の映画)

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『類推の山』が原作だなんて言われないと気づかないよ!すべては劇中劇、内側であり外側であった。この交歓に快感を得られる人はタロットが向いていると思う。