素潜り旬さんの映画レビュー・感想・評価

素潜り旬

素潜り旬

美女と野獣(1946年製作の映画)

-

ファンタジーというより今見ればB級ホラー映画の類いでかなり楽しい。パンフレットで映画評論家がクソみたいなことを書いていたために、俺はもう何も書く気がしない。俺は映画評論家より批評家と名乗る人を信用して>>続きを読む

詩人の血(1930年製作の映画)

-

詩人の血が流れているコクトーにとってこの作品は本当にアヴァンギャルドなものなのだろうか。俺からすれば『美女と野獣』の方がよっぽどアヴァンギャルドなのだが。主演の肉体美に目を奪われてしまうのはいかにもコ>>続きを読む

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

-

急に絶縁を突きつけられたところから始まり、回想もないため決定的な瞬間は語られない。俺たちは宙ぶらりんなおっさん二人のしょうもない争いを対岸の戦争と共に外側から眺めなければならないのかと憔悴していたが、>>続きを読む

ヘルドッグス(2022年製作の映画)

-

岡田准一、坂口健太郎、松岡茉優など素晴らしい芝居で若手中堅が引っ張っているだけにMIYAVIがどうしても気になってしまう(目の芝居が特に)。しかしそんなことは監督は分かりきっているだろう。例えればヴォ>>続きを読む

パリ13区(2021年製作の映画)

-

アジア系の女性が主人公のフランス白黒映画ということに喜びを感じてしまい、ミレニアム世代をインターネットとセックスで結びつけるという安易さには目を背けてもいいかなと思わせてくれる。

彼らの孤独には、「
>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

-

学生の頃読んでうろ覚えのまま『THE FIRST SLAMDUNK』を。ふーんこれが名作なのかって感じであまりハマれなかった漫画だけれど、映画では泣かされたしメルカリで父の『スラムダンク』を売り捌いた>>続きを読む

眩暈 VERTIGO(2022年製作の映画)

-

出町座の『眩暈 VERTIGO』へ。実はクラファンで朗読に参加させていただいた。自分の声が吉増剛造さんの声と重なって聴こえた時は不思議だった。アフタートークでは写真家の津田直さんの語りに感動してしまっ>>続きを読む

TITANE/チタン(2021年製作の映画)

-

世界一マッチョなゾンビーズ『She's Not There』のかかり方で、うわあすげえ気持ちわりい・・・。と思いながら観ていた。どこまで悪趣味なんだこの監督は。だって、父と息子の物語で一番やばいだろう>>続きを読む

ベルフラワー(2011年製作の映画)

-

zineの原稿を書くために再見。
映画としての結末を幾つも用意する最高のサービス、彼らがつくった火炎放射器とイカれた改造車はすべて思考と連動している。これは妄想ではない、映画である。本当に愛すべき映画
>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

-

冒頭から俺たちは聴こえているのだということを
痛いほど意識させられた
痛い
そうだ
痛みを伴っている
痛いというのは
怖いということだ
痛すぎると死ぬから
しかし
聴こえないことは痛みではない

から
>>続きを読む

天上の花(2022年製作の映画)

-

三好達治を中心とした詩人たちの生活が見たくて、楽しみに観たが、純粋なる東出サイコホラーで驚く。三好達治関係ねえー。萩原朔太郎は地味だし、なんだかなんだか思っていた文芸映画ではないことは残念ではあるが、>>続きを読む

フレッシュ(2022年製作の映画)

-

セバスチャン・スタンが人肉をあまり美味しそうに食べないのが良い。普通に食べているから、サイコパスというよりも日常にそれがある感じがして(それってサイコパスなのでは…?とも思うが)、スマートである。>>続きを読む

サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス(1974年製作の映画)

-

病明け深夜3時に観たら、頭がこんがらがってどこか別の場所に飛ばされそうになってしまった(果たして俺はそこへ辿り着けたのだろうか?)。
どんどん物語が展開していくなかで、ひとつひとつが帰結していくのでは
>>続きを読む

ブラックアダム(2022年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

『シャザム』を観ているがゆえの、子どもがシャザムになるというミスリードにやられた。良い脚本だと思うがコメディ要素は軒並みスベっているし、ド派手なアクションは良いけれどX-MENのクイックシルバーのよう>>続きを読む

シャザム!(2019年製作の映画)

-

強すぎるがゆえに、苦難は待ち受けておらず、強さを持て余すことを重点に描くというヒーロー映画にしては珍しい展開で、楽しい一辺倒で終わるが、それだけだった。これの何が良いのだろうか。笑 果たしてこれを映画>>続きを読む

マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル(2022年製作の映画)

-

ケヴィン・ベーコンをケヴィン・ベーコンが演じていることで、演じられたケヴィン・ベーコンが演じているケヴィン・ベーコンが演じた役柄について言及するシーンを観ていると、これがヒーロー映画(SFではあるが…>>続きを読む

言の葉の庭(2013年製作の映画)

-

新海誠がタガが外れたハイテンションさでアオハルを駆け抜けるウォン・カーウァイ、アオハル・ウォン・カーウァイ感(AWK)健在で涙を流しそうになった。俺はこういうのが観たいんだ。ただ、こういうのが観たいだ>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

-

新海誠がタガが外れたハイテンションさでアオハルを駆け抜けるウォン・カーウァイ、アオハル・ウォン・カーウァイ感(AWK)を手放したのはショックだった。ウォン・カーウァイを離れてジブリになろうとしているこ>>続きを読む

秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

-

やっぱ新海誠はウォン・カーウァイが好きなんだと思いなおし、それがたぶん間違っていないだろうことに興奮することでこの新海誠マラソンを走り抜けようとしている俺だったりする。

天気の子(2019年製作の映画)

-

またしても母の不在。こういったことを掘り下げてみたくもなるが、作者のパーソナルな部分が理由だった場合に、いかなる批評も無効化されるが(心理学的なものになるし…)、母の不在というのは、それだけで一気に子>>続きを読む

君の名は。(2016年製作の映画)

-

新海誠は気持ち悪いという固定観念が長いこと俺の頭の中に居座っていて完全に一生観ない気でいたが、観なくちゃいけない用事ができたため、少しでも気が向いた時に観ることにした。それがたまたまなぜか「前前前世」>>続きを読む

はなればなれに(1964年製作の映画)

-

(冒頭、ビリー・ザ・キッドがパッド・ギャレットに撃たれた事実に基づくごっこ遊びにより、このふたりの結末が予言されたように錯覚させられるが、そんな格好の良いものではない。今回もゴダールが大好きな登場人物>>続きを読む

ファイブ・デビルズ(2021年製作の映画)

-

『ツインピークス』に熱狂した身としては、まんまだったらどうしよう…あまりの不穏さと可笑しさに、ニヤけ通しだろうか、頬が疲れるな、楽しみだな、とワクワクしていたが、実際オープニングの『シャイニング』的な>>続きを読む

エル・スール(1982年製作の映画)

-

父と娘の話に弱い。ビクトル・エリセの『エル・スール』も、もれなく。ただただ感動してしまい言葉が出てこない。ドミニク・チェンの『未来をつくる言葉―わかりあえなさをつなぐために―』を思い出したりなどした。>>続きを読む

映画に愛をこめて アメリカの夜(1973年製作の映画)

-

映画撮影の映画でその監督役がトリュフォー自身、役者にジャン=ピエール・レオー。あまりにも意識的であるがゆえに、意識の外からくるものを取り込まなければならない。それが(この作品に関わるすべての人たちの)>>続きを読む

天使のはらわた 赤い教室(1979年製作の映画)

-

知人のZINEで興味を持ち観ることに。

蟹江敬三の芝居に対する真摯さがロマンポルノで陰ることなくそこにあるということに驚く。

「エロに芸術はいらない」と何度も台詞で出てくるも、この映画の志向はまさ
>>続きを読む

ノスフェラトゥ(1978年製作の映画)

-

美しい女性が襲われるよくある映画かと思いきや(ヘルツォークはそんなことしないか)、メインで襲われるのは旦那!女性は最初頼りないが旦那がヤバいと知ると立ち向かうのが格好良い。

ドラキュラ映画でお馴染み
>>続きを読む

XYZマーダーズ(1985年製作の映画)

-

『スパイダーマン2』の電車を止めるシーンを思わせるところがあって笑ってしまった。コーエン兄弟が脚本に参加しているからかとんでもなくハイテンションで、それでいてサム・ライミ的なアメコミノリで『ダークマン>>続きを読む

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

-

ネイモアの足首が好きすぎてずっと見ていたかった。あの足首が俺も欲しい!足首で飛びてえー!足首で飛ぶというのはどんな感じなのだろうかとずっと考えている。あの羽根にめちゃくちゃ負担かかってそうだから毎日マ>>続きを読む

ハンガー(1983年製作の映画)

-

当時美しさの象徴だったであろうデヴィッド・ボウイに老いを与え物語のちょうど半分で退場させるだなんて勿体無いと思ってしまうが、さすが『トップ・ガン』の監督トニー・スコット。笑 儚さがちゃんと様式美になっ>>続きを読む

イメージの本(2018年製作の映画)

-

(二度観ており、下書きが残っていた。いつのメモかは分からない。)
ゴダールの切断は、ついに睡眠まで及ぶ。最終章が誘う入眠は、爆音による心臓へのダメージで覚醒する。そしてまた気絶する様に記憶をなくす。こ
>>続きを読む

小さな兵隊(1960年製作の映画)

-

拉致された後の「階段を数え忘れここが何階か分からない」というナレーションが格好良すぎたが、それがあの飛び降りに繋がるとは、さすがゴダール、洒落ている。

ベティ・ペイジ(2005年製作の映画)

-

ノーマン・リーダスが『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のマーティ・マクフライ感満載で、少しの登場時間なのにずっと頭から離れず、邪魔になってきてかき消すのに夢中になっている間に終わってしまった。まいった>>続きを読む

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

-

ビクトル・エリセ、子どもに『フランケンシュタイン』(1931)を観せて、その反応を撮るなんて恐ろしいことをするなあと思う。俺の娘にはやめてほしい。笑 あの表情が逆に俺の頭から離れない。何を思っているの>>続きを読む

フランケンシュタイン(1931年製作の映画)

-

原作から詩的要素を一切剥ぎ取られ、まさに怪物映画と化した『フランケンシュタイン』で当時の人(今もか…)が喜んでいたとしたらそれこそグロいなと感じる。

ブラックパンサー(2018年製作の映画)

-

初見時のメモ。
不要な争いを避けようとしても必ず何かと戦わなければならない。その選択を間違わないようにするのが国王なのだろう。チャドウィック・ボーズマンは芝居で選択がいかに難しいかを観客に理解してもら
>>続きを読む

>|