フジタジュンコ

ドルフ・ラングレン ゾンビ・ハンターのフジタジュンコのレビュー・感想・評価

3.2
タイトルに「ドルフ・ラングレン」でもつけとけ、悪霊だとキャッチーじゃないから「ゾンビ」にでもしとけ、という配給会社苦肉の作の邦題ですが、原題の”Don't Kill It”はなるほど、となるうまいタイトル。

人間を殺戮に駆り立てる悪霊の設定に一捻りあって、殺されると殺したその相手に憑依してしまうので、この憑依の連鎖を止めることができずに町は大パニックに。非常にスピーディーにどんどこ人間たちが殺されていくのは爽快感すらあり、ドルフ・ラングレンが斜に構えた悪霊狩りなのもあって、娘が悪霊に取りつかれたお父さんが毒薬を飲むシーンなんかギャグかよというくらいのコミカルさでした(このシーンは「ザ・コンヴェント」のセルフオマージュっぽさもある)。どうでもいいけど、このお父さん、毒薬を作ったときはジョッキいっぱいなのに、飲むシーンでは半分くらいに減ってるんですよね…こぼしちゃったのかな…?

天使の系譜のヒロインが命がけで封印した悪霊(の入ったボトル)を、ラストシーンで飲み込んだのがサメだったので、次はメンデス監督のままで「ドルフ・ラングレン サメ・ハンター」の制作をお願いしたいです!!