なー

ダンボのなーのレビュー・感想・評価

ダンボ(2019年製作の映画)
3.0
ティム・バートンはもちろん知ってるけどチャーリー以外観たこと無かった
ものすっごいどうでもいいんですけど出演するのコリン・ファースだと思ってたらコリン・ファレルでした
時々間違える

原作の子象の耳が大きくて空を飛べるっていう発想が既に天才
画一性を求めがちな日本人には良い教訓
突飛なコンプレックスも磨けば個性

人間を登場させたってのは全然良いと思った
母親を病で無くした姉弟ってのも母象への想いを募らせるダンボと重なって、わかりやすい

ただ詰め込み過ぎて薄っぺらく感じちゃったんですよねー
一貫して人間の動物に対するエゴみたいなのを抱えながら見ちゃって納得できないのもあるかも
最終的にダンボとジャンボを逃すって流れはそりゃそうなるよねって展開
その過程で姉弟を除いて芸人サイドとダンボに友情が生まれたと説得できるだけのシーンは無かったように感じた
芸人もワンダーランドサイドも結局同じでダンボを金儲けの道具としか捉えていなかったのに終盤自分たちが解雇され失う物がなくなるや否やダンボ救おうぜってのはそりゃダサくないっすか?
千歩譲って芸人サイドがダンボ救いたいってのは分かるけど、コレットがダンボは友だちだとか言ってるのは納得いかねー
お前何がちょっと一緒に訓練したくらいで友だち気取ってんのって感じ

別に動物愛護団体の人間でも無ければ普通に犬飼ってるし家族だと思ってるんですけど、ダンボと人間との関わり方ってのは人間側の一方的な理屈による身勝手な振る舞いにしか思えなくて、ティム・バートンの噛むと苦いリアリスティックが潜むファンタジーは素晴らしいと感じつつ、素直に感動するには説得力に欠ける作品だと僕は評します
なー

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