しりたん

バース・オブ・ザ・ドラゴンのしりたんのレビュー・感想・評価

1.0
『葉問』を観てから伝記系が面白いと感じ、今作を観ることになったのだが、観始めて数分で”ブルース・リーってこんなに感じ悪い人格だったのか?”と疑問が湧く。大昔に亡くなった人なので人物像について情報があまり無い中、自分がたどり着いた調べとしては”誰とでも上から目線で会話をするがすぐに面白いヤツだと分かり人を魅了する”。これがブルース・リーらしい。しかし今作のブルース・リーは単に感じ悪いだけのキャラになっている。

さて、この映画はブルース・リーが大物になる前の時代に脚色つけたストーリーになるのだが、話が進むとブルース・リーは何故か脇役になり、中心人物はリーの道場で修行に励んでいる欧米人のスティーブとスティーブが一目惚れした密航女シャオラン(役名うろ覚え)に移りだす。
スティーブが運送仕事で訪れたレストラン。ここはチャイナタウンを仕切っている中国系犯罪組織が密航女子を密航代金返済として住込みでレストランのウエイターとして半永久的に働かせている場所。スティーブが配達に行き、レストラン側の男に何かが足りないから早く持ってこいと言われ、それに対してスティーブが「手伝ってくれたら早く持ってこれるよ」と反論。レストラン側はシャオランを手伝いに出させ、レストラン裏口すぐに止めてあるトラックに行くが、手伝いを要求しといて荷物が手で持てるサイズの小さい箱1つ。このやり取りでスティーブがシャオランを気に入り、以降口説き始める。挙句の果てにリーと遠方の少林寺から遥々サンフランシスコに渡ってきたウォン・ジャックマンに「シャオランを救いたいから手を貸してほしい」と懇願しだし、ブルース・リーの話から脱線して”スティーブの自己中恋愛事情”になりだす。リーとジャックマンの対決も半ば強制の戦いで勝敗はグタグタ。久しぶりに地雷を踏んだ映画でした。
ドニー・イェンやリー・リンチェイの映画を観ていると今作は鈍く見えてしまいう。上記2人がずば抜けた動きをしているのか?それとも今作の出来が悪いのか?今作のアクションは遅い・・・。
映画紹介に”ノンストップ・マーシャル・アクション”と記載されているがアクションシーンはほとんどない詐欺文章。
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